球団との“銭闘”へ…年俸調停までもつれた選手(5)長期戦の末に”昇給”も
球春到来を迎えたプロ野球。オフシーズンの間には契約更改が行われ、今季の選手契約が正式決定した。契約更改はスムーズに進むことも多い一方、待遇や評価に納得できず、交渉が難航するケースも少なからず存在する。そこで今回は、年俸調停を申し立てた経験がある選手を紹介する。
涌井秀章
投打:右投右打 身長/体重:185cm/85kg 生年月日:1986年6月21日 経歴:横浜高 ドラフト:2004年ドラフト1巡目 埼玉西武ライオンズ・千葉ロッテマリーンズでエースを務め、現在は中日ドラゴンズで活躍する涌井秀章。涌井は、ライオンズ時代に年俸調停の経験がある。 横浜高校からドラフト1位でライオンズに入団。高卒2年目に12勝を挙げてブレイクを果たすと、翌2007年は17勝で最多勝に輝く。同年から5年連続2桁勝利をマークし、チームを牽引した。 しかし2010年オフ、貢献度による上積みを主張する涌井と球団側の交渉は平行線となり、年報調停を申請した。 調停委員会では合計20時間を超える議論が行われ、結果的に涌井の年俸アップで決着した。しかし、翌2011年以降は成績が下降気味となり、2014年からはFA移籍でロッテに活躍の場を移した。
ベースボールチャンネル編集部