【卓球】「さよなら、ティモ。キミを忘れない」。水谷隼や張本智和の憧れの選手、ティモ・ボルがもうすぐ勇退
唯一無二の卓球スタイルを持つティモ・ボル。その不世出の偉大なプロ卓球選手は何を語ったのか
20年以上にわたり、日本卓球界の前に立ちはだかってきたドイツのティモ・ボル(43歳)が、ついに現役引退を迎える日が近づいている。 パリ五輪を最後の国際大会とし、「ボルシア・デュッセルドルフ」の一員として臨むブンデスリーガの最終戦でラケットを置き、現役生活に幕を下ろす。 1990年代、ジュニア時代に当時の世界チャンピオン、ヤン=オベ・ワルドナー(スウェーデン)を倒し、一躍その名を世界に轟かせた天才少年。以降、世界を舞台に活躍を続け、2000年代以降には日本の卓球少年たちが憧れる存在となった。特に彼の名前を冠したラケット「ティモボル スピリット」(バタフライ)は大ヒット商品となり、多くの若い選手たちに影響を与えた。 ボルは2003年、2011年、2018年に世界ランキング1位に輝き、長きにわたり卓球界をけん引してきた。その競技キャリアは五輪でも輝きを放ち、2000年のシドニー大会から5大会連続で出場。団体戦では計4個のメダルを獲得するなど、数々の栄光を手にした。 彼に憧れ、共に練習を積み、試合を繰り広げた水谷隼(五輪金メダリスト)や岸川聖也(世界メダリスト)は、ボルの強烈な回転を伴うドライブボールの独自性を証言する。また、日本のエース張本智和も2019年のT2ダイヤモンドという試合でボルと対戦し、その実力を肌で感じている。 ストイックなプロフェッショナルとしても名高いティモ・ボルの独占インタビューが、本日発売の『卓球王国』2025年2月号に特集されている。 「ぼくは卓球とともに生きてきた。いつも卓球のそばにいた」と、ボルは自身の現役時代を振り返り、その熱い思いを語っている。