換気不十分な場所でフォークリフト使わせたか ミカン農園の事業主を書類送検 男性アルバイトが死亡=静岡
浜松労働基準監督署は11月1日、自然換気が不十分な倉庫内で、労働者にエンジン式のフォークリフトを使用させ、死亡させた疑いで、浜松市内のミカン農園の事業主を書類送検しました。 労働安全衛生法違反の疑いで、書類送検されたのは、浜松市浜名区のミカン農園の個人事業主です。浜松労働基準監督署と警察によりますと、事業主は、自然換気が不十分な倉庫内を換気するなどの措置を講じないまま、2024年3月19日、浜松市浜名区三ヶ日町のミカン農園の倉庫内で、アルバイトの男性(当時33)にエンジン式フォークリフトを使ってミカンを運ぶ作業をさせた疑いが持たれています。 アルバイトの男性が1人で作業をしていましたが、仕事が終わる時間になっても戻ってこなかったため、農園の関係者が様子を見に行ったところ、意識不明の状態で倒れているのが見つかり、運ばれた病院で死亡が確認されました。警察によりますと、農園の関係者が倒れている男性を見つけた時、倉庫の窓は閉め切られていて、フォークリフトの排ガスの臭いがしていたということです。 浜松労働基準監督署では、換気が不十分な場所での内燃機関(エンジン)を有する機械の使用は禁止するよう、事業者団体などを通じて、引き続き呼び掛けを行っていくということです。
静岡放送