【万博】「想像力のない人たちによる施策。あほか?と言いたい」 万博無料招待事業で複数の学校が参加に二の足 確保できているバスの数が予定のわずか2割で行くに行けない!? 「低学年の電車移動はまずあり得ない」との声も
大阪府が進める子どもの万博無料招待事業について「未定または検討中」と回答した学校が、複数あることがABCテレビの取材でわかりました。理由として会場の交通アクセスへの懸念などを挙げています。 大阪府は府内に住む4歳から高校生までの約102万人を対象に、来年開幕する大阪・関西万博に無料で招待する予定で、あわせて19億円ほどの予算を計上しています。 小・中・高校生については「学校行事」として万博会場に訪れることを想定していて、府教育庁は各学校長に対し5月末までに無料招待事業に 「参加」か「未定・検討中」のいずれかに回答するよう求めていますが、複数の学校がすでに「未定・検討中」で回答していることが、ABCテレビの取材でわかりました。 「未定・検討中」で回答した学校によりますと、主に懸念しているのは会場までのアクセスで、 ①大阪府などで用意した借り上げバス ②主要駅からのシャトルバス ③地下鉄 という3パターンが想定されていますが、バスについては大阪府が現在確保できているバスは3000台で、補助席込みで1台に45人~55人が乗れる想定でも対象102万人中の約2割、16万人分ほどにしかなりません。 残りの子どもたちは、公共交通機関を使って移動することになりますが、学校関係者からは安全性への懸念や不便を訴える声があがっています。 【府・教育関係者】 「大阪メトロ中央線の混み合うホームで乗り換え、また混み合う車内に乗り込むことは小学校低学年の子どもでは想定できない。あまりにも危険。そういう想像力のない人たちによる施策。あほか?と言いたい」 【泉南地域の市・小学校関係者】 「泉南地域の子どもたちは普段から車移動が基本で、電車に乗り慣れていない。低学年の電車移動はまずあり得ない。とは言え、学校独自でのバス確保は難しい状況。コロナ禍で運転手がたくさん辞めて、まだ戻ってきていない。費用も倍になっている」 【北河内地域の市・関係者】 「バス会社からはバスを確保できるか分からないと言われているが、もし確保できたとして1人5000円程度。電車よりはるかに高く、市では負担ができない」