「シンゾーン」が24年秋からブランド刷新 カジュアル偏重から大人の上質スタイルへ
「新たな定番品にしていきたい」という綿100%のニットソー(2万7500円)は、イギリスのベントレー社が開発した編み機を使用した。ゆっくりと編み上げることで糸に余計なストレスがかからず、柔らかな肌触りに仕上がる点が特徴だという。「デザインは一見シンプルだが、着ると何か違うと感じてもらえるアイテムを今後のキーアイテムにしていきたい」と染谷デザイナー。
アウターは暖冬を見据えつつも、紡毛糸を使ったヘリンボーンのロングコートなどを提案する。「暖冬とはいえ、お客さまもコートは着たいはず。であれば、ずっと着られるかっこいいコートを作りたいと思った。丈は長くても軽い生地を用いたり、ハンドステッチを入れたり、シンプルのなかにこだわりを感じてもらいたい」。ほかにも、「マーモット(MARMOT)」との別注企画では1990年代の型を復刻したヘビーボアフリースジャケットや、マウンテンジャケットなどよりカジュアルにスタイリングできるアウターもそろえる。
仕入れブランドの比率はこれまで同様に3割程度。今季は1876年創業で世界初のスポーツブランドと言われる「エトニック(ETONIC)」のバスケットシューズや、「レペット(REPETTO)」のローファーなど、小物を中心に仕入れた。