織田信長ゆかりの城下町で古い町家再生、若者の出店や移住後押し 住民主体のまちづくり会社、景観守り、にぎわい復活へ【地域再生大賞・受賞団体の今】
活動を続ける中で、参道周辺ではこの3年間に飲食店など八つの店舗が開業した。 蒲さんは「(取り組みを通じて)この地域は投資価値のあることを証明してきた。引っ張られるように『うちも出店しよう』と新たな挑戦者に出てきてほしい」と期待を述べる。 ▽「守ってもらっている感覚」 山本さんは「出店した人は『このまち(岐阜町)に守ってもらっている感覚がある』と言う。寺社や自然が近く、住民やお客さんと優しい言葉を交わす関係がある」と指摘する。岐阜町で生まれ育ち、暮らし、商売をしてきた自身としては「歴史や伝統文化を次世代に渡したい」と意気込む。 47の地方紙とNHK、共同通信が各地の地域づくりを応援する「地域再生大賞」は2024年度に第15回の節目を迎える。株式会社「岐阜まち家守」は23年度の優秀賞に、NPO法人「ORGAN」は20年度の優秀賞にそれぞれ輝いた。