【レポート】楽曲大ヒットの人気VTuber・星街すいせい、初の全国ツアー開幕 スーパーアリーナで“集大成”を星詠みに魅せる
国内VTuberグループ・ホロライブの0期生として歌唱を中心に活動する星街すいせいが去る11月14日、自身初となる全国3都市でのライブツアー「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 "Spectra of Nova"」の初回公演をさいたまスーパーアリーナで開催。アーカイブ配信が行われている。 【画像】青一色の会場は壮観!ホロライブメンバーが集結した星街すいせいツアー初公演のイベントフォト(全10枚) 今回のツアーでは彼女が過去2回の単独公演を行なった東京を飛び出し、より多くの星詠み(ファンの呼称)たちのもとへと会いに行く。地上波の音楽特番やフェスへの出演、「ビビデバ」の大ヒットなどを経てさらに広がった星詠みの輪や活動の広がりを改めて感じるような、今の彼女らしい魅力が詰まったライブツアーとなっているという。今回、本イベントのレポートがカバーより到着しているのでご紹介する。 ライブは冒頭、個人勢時代に発表した初のオリジナル曲「comet」を皮切りに、ホロライブ編入後の期待感が詰まった1stアルバム『Still Still Stellar』の楽曲や、人気者になったゆえの葛藤や苦悩をロックで表現した2ndアルバム『Specter』の収録曲など、これまでの歩みをDJ的にミックスしたオープニングBGMが流れ、ガラスの靴が登場したのを合図にそれがEDMにアレンジされた現在の代表曲「ビビデバ」に変化。会場がダンスフロアのようになって盛り上がる中で星街すいせいが登場して「駆けろ」を歌いはじめると、観客も早速大歓声でそれに応える。 2曲目「灼熱にて純情(wii-wii-woo)」では激しいロックサウンドに乗って「いくぞ埼玉!!」と観客を煽り、吹き上がる8本のファイアーボールを筆頭に一面炎で埋め尽くされたステージでパワフルな歌を披露。生バンドの迫力ある演奏と力強い歌が熱量全開で走り抜けるライブならではのパフォーマンスに会場の興奮が止まらない。 続いて披露したのはこのステージで初披露となった新曲「AWAKE」。この曲はGiga と TeddyLoidが作曲を、草野華余子が作詞を担当。EDMやトラップ、ポップスなどがひとつに溶け合うハイブリッドな音に乗せて「変化」や「革命」への決意を歌うモダンなキラーチューン。大会場に映えるレーザーが客席に向けて大量に降り注ぐ中、ラップと歌を自在に行き来するテクニカルな歌でますます会場を盛り上げていった。 恒例の観客とのやりとり「すいちゃんは~?」「今日もかわいいー!!」ではじまったMCでは、「初日はさいたまスーパーアリーナ。でかい!」「私のこと見える?!」と興奮を伝えつつ、スマートフォンを手にして「AWAKE」のMVのYouTubeでの待機所をステージ上で作成して投稿。自身最大規模の会場でありつつも、気負いや緊張をまったく感じない、自然体な雰囲気がいかにも彼女らしい。ここまでを振り返っても、セットリストや演出の随所にはこれまでの活動の歴史がちりばめられていて、VTuberの黎明期だった2018年に個人勢としてデビューし、紆余曲折を経てホロライブに加入した彼女の、ここまでの集大成的な雰囲気が感じられるのも印象深い。 そんなライブだからこそ、この日のステージでは様々なモードに振り切れる星街すいせいが楽しめる。4曲目の「Je t'aime。」からは2021年の1stソロライブでお披露目した衣装に着替え、ヘッドセットをつけてダンスを重視したアイドルモードのパフォーマンスへ。2番でそのまま「Starry Jet」に繋げると、照明が一気に虹色に変わり、会場はまるでミラーボール輝くディスコ仕様に変身。カラフルに光る歌詞も表示され、彼女も「歌って!」と観客をあおりライブをさらに盛り上げる。