<W杯>ブラジル美女「母国と日本どっちも応援」 群馬の“ブラジルタウン”ルポ
ブラジル食品スーパーは、国道沿いに2軒が並ぶ。こちらも、生のソーセージや精肉など肉類が充実。日本では目にしない銘柄の日用品、お菓子類、名産のコーヒーなども充実している。それらと合わせ、もともと自分が大好きなガラナドリンク(アマゾン原産の実を使ったブラジルでポピュラーな炭酸飲料)を購入。しかも、2リットル・ペットボトルは絶対に普通の店では手に入らない。それだけでも、来た甲斐があったというものだ。 スーパーの中には、ちょっとしたフードコートや衣料品店、ポルトガル語版のDVDや本、化粧品などを置いた雑貨店なども入っている。また、今回は訪れることができなかったが、サンバの衣装を着て記念撮影ができる貸衣装屋や、ブラジリアン柔術の道場もある。
一緒にボールを追う多国籍のサッカー少年たち
最後に、W杯の応援イベントがある(かも)という『BFC(ブラジル・フットサルセンター)』を訪ねた。倉庫を改装した屋内フットサル場で、ブラジルでフットサルのプロ選手だったという大城エジバルドさんが運営。毎日夕方から、子供向けのサッカー/フットサルスクールを開催しており、エジバルドさん自身がコーチを務めている。 この日も、小学校低学年くらいの子どもたちが懸命にボールを蹴っていた。個人技のレベルはかなり高い。基礎訓練に時間を費やす多くの日本のスポーツクラブと違い、最初から最後までボールを使って「練習を楽しむ」スタイルだ。そして、何よりも目を引いたのは、ボールを追う子どもたちが、ブラジル、日本、ペルー、フィリピンなど多国籍だということだった。 「色々な国のみんなが一緒にやる。それは、とても大事なことだと思います」とエジバルドさん。この子供たちの中から、将来W杯に出場する選手が生まれないとも限らない。そんな期待を持たせるような「W杯直前の風景」だった。 (内村コースケ/フォトジャーナリスト)