【MLB】ペイロール削減のツインズ エース右腕パブロ・ロペスのトレードを検討か 今季キャリアハイの15勝
米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じたところによると、ツインズはエース右腕パブロ・ロペスへのトレードのオファーに耳を傾けているようだ。ツインズのデレック・フォルビー編成本部長は11月中旬の時点で、ロペス、カルロス・コレア、バイロン・バクストンといった主力選手をトレードで放出する可能性を否定。よって、ツインズが実際にロペスの放出に動く可能性は低いものの、他球団の話を聞いている以上、魅力的なオファーが届けば、トレードが実現する可能性はゼロではないはずだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ ツインズは長年にわたって球団を保有してきたポーラッド一族が球団売却の意向を表明。また、来季のペイロールを1億3000万ドル前後に抑える方針であることが明らかになっている。今オフ、ここまで目立った補強はないが、年俸調停権を持つ選手を多く抱えているため、来季開幕時点のペイロールは1億4200万ドル前後になることが予想されている。年俸2150万ドルの契約があと3年残っているロペスを放出すれば、ペイロール削減の目標を達成したうえで、必要最低限の補強をすることも可能になるだろう。 現在28歳のロペスはマーリンズ時代の2022年から今季まで3年連続2ケタ勝利をマークしているツインズのエース。2023年1月に首位打者ルイス・アライズとのトレードでマーリンズからツインズに移籍してきた。移籍2年目の今季は32試合に先発して185回1/3を投げ、15勝10敗、防御率4.08、198奪三振を記録。惜しくも2年連続の200奪三振には届かなかったが、キャリアハイを大きく更新する15勝を挙げた。 今オフはFA市場の先発投手の価格が高騰しており、ロペスの実力・年齢・年俸のバランスを考えれば、トレード市場でかなりの人気物件になることは間違いない。対価もかなりのものを得られるだろう。しかし、現時点でツインズのフロントオフィスにロペスを積極的に売りに出す意思がない以上、FAまで残り1年となったクリスチャン・バスケス(来季年俸1000万ドル)やクリス・パダック(同750万ドル)を放出してペイロールを削減するのが現実的な選択肢なのかもしれない。