EXTREME王座戦に臨む王者・勝俣瞬馬組に不安材料。パートナーの須見和馬がルールを把握できていないことが判明【DDT】
DDTプロレスが9月20日、東京・新宿FACEで「Dramatic DENSHI Ticket in SHINJUKU」を開催。大会開始前に29日、後楽園ホールで行われるDDT EXTREME選手権(王者=勝俣瞬馬&須見和馬vs挑戦者=彰人&夢虹、蛍光灯IPPONタッグデスマッチ)の公開調印式が実施されたが、王者組には不安材料が露呈した。 蛍光灯IPPONデスマッチは彰人の代名詞的な試合形式で、リング上に蛍光灯が1本用意され、それを割った選手が敗者となる。今回は「もっとスリリングにしたい」との彰人の要望で、タッグマッチで行われる。王者、挑戦者の各パートナーも試合権利を有し、王者・勝俣のパートナー・須見が勝利の場合は王座防衛、挑戦者・彰人のパートナー・夢虹が勝利した場合は王座奪取となる変則ルール。王者・勝俣のパートナーが敗北の場合も挑戦者・彰人の王座奪取、挑戦者・彰人のパートナーが敗北の場合も王者・勝俣の防衛となる。 挑戦者組の夢虹は「彰人さんにパートナーに指名していただき、すごくうれしいです。蛍光灯と夢虹という組み合わせってあまりなくて、驚いてる人も多いと思うんですけど。蛍光灯デスマッチに向けて怖いとか、そういう気持ちはあまりなくて、楽しみとかワクワクしてるとかプラスの気持ちが強いです。対戦相手の2人はパートナーが僕で油断してると思うんですけど。蛍光灯デスマッチで新しい夢虹を出して、初めてプロレスを見るお客さんも多いと思うんで、プロレスの楽しさを知ってもらったり、面白さを知ってもらって、その上で彰人さんにベルトを獲ってほしいと思います」と話した。 彰人は「EXTREMEのベルトはDDTのベルトのなかで、一番思い入れのあるベルトです。そんな思い入れのあるベルトだからこそ、自分が挑戦したいチャンピオンが現れたとき、タイミングを見て挑戦しようと思ってたんです。僕が挑戦表明したのはそういうことです。勝俣瞬馬という現チャンピオンが、EXTREME史上で代表するチャンピオンになったんだろうってタイミングがあったから挑戦表明した。僕もEXTREMEを代表するチャンピオンだったという自負があるんで、このタイミングしかないだろうって思って挑戦表明させていただきました。そして蛍光灯IPPONデスマッチ。このルールは僕が考案したんですけど、誰とでもやれるわけじゃないし、誰とでもやりたいわけじゃない。このルールで前回の蛍光灯IPPONデスマッチ以上のものを生み出せる者としかやりたくない。それをクリエイトできるのは勝俣瞬馬、そしてタッグパートナーの夢虹だと思って、選ばせてもらいました。僕が考えたルールだからこそ、僕が勝って、このベルトを腰に戻したいと思います」とベルト奪還を期した。 王者組の須見は「勝俣さんにパートナーに指名してもらって、すごいうれしくて。相手チームは見るからに、30何歳と高校生。明らかにビジネスパートナー。こっちはプライベートでもかわいがってもらってて、こんな最高のタッグないでしょ。このビジネスタッグには負けない。勝俣さんの最高のパートナーやって、しっかりアシストして防衛できるように頑張りたい」と意欲を見せた。 この言葉を聞いた彰人は「ちょっと待って! 当たり前だよね。38になる僕と高校生の彼、友情なんかあるわけない。もちろんビジネスタッグ。ビジネスタッグってどういうことか分かる? 僕はCyberFight取締役。ということは、このタイトルマッチで、夢虹くんが貢献してくれてベルトを巻ければ、ボーナスあげましょう。そういうタッグでもあるんだよ」とコメント。 すると須見は「カネに釣られるような夢虹さん、そんな相手には負けない」と反論。勝俣は「一緒に頑張ってくれたら、ずっとおまえのこと見てあげるから。ボーナスどころか永遠に見てあげるから」と発言。 そして、勝俣は「このEXTREMEの価値を上げるためには、彰人という選手を超えなきゃいけないと、ずっと思ってたことで。僕もやらなきゃいけないと思ってたタイミングなんで。彰人さんが挑戦表明してくれて、僕への思いも伝えてくれて、ホントにうれしく思います。僕はこのEXTREME、勝俣瞬馬というのは、彰人さんを超えて更新していきたいので。須見ともこの前、作戦会議してルールも口頭で説明して、分かってくれたみたいなんで、一緒にやろうな」と意気込んだ。 ところが、須見は「ルールは割ったら勝ち?」とルールを把握できていない様子。そこに彰人が「合ってる。須見君、割ったら勝ちだから、試合始まったらすぐ割り合おう」と追い討ち。須見は「望むところです。何十本でも。彰人さんの頭で蛍光灯割りたいと思います」と言い出す始末。これに勝俣は「何本でもじゃないよ! 聞いた? 1本なんだよ。割っちゃダメなんだって。言ったじゃん」と涙目に。須見は「副社長(実際には取締役)がルール考えたんだから、彰人さんが言ってることが正しいんじゃない?」と言い、勝俣は「正しくないよ。ウソついてるんだよ。この人は。彰人さんを信じようとしてるの? ルール考えたのは僕だからね。割っちゃダメだよ。そんな簡単なルールがEXTREMEでどこにあるんだよ。よく考えて」と説いた。 この場ではなんとか理解を示したかのように思える須見だが、いざ試合が始まって、また勘違いすれば、王者の勝俣組に勝ち目は薄くなりそう。勝俣組は決戦前に大きな不安材料を抱えてしまったようだ。
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