ハリス米副大統領、最終盤で黒人票の取り込み図る-ジョージア州遊説
(ブルームバーグ): 米大統領選で民主党候補のハリス副大統領は20日、共和党候補のトランプ前大統領を念頭に、憎悪と分断を広める候補者を拒否するようジョージア州アトランタ地域の教会の信者らに呼びかけ、選挙戦最終盤で黒人票の取り込みを図った。
ハリス氏はトランプ氏を直接名指しはしなかったものの、「一部の人々はわれわれの間の分断を深め、憎悪を広め、恐怖をまき散らし、混乱を引き起こそうとしている」と、ストーンクレストの教会の黒人が大半を占める信者らに発言。この選挙では「人柄以外の多くの点で争われなければならない。心の内を見る必要がある」と話した。
ハリス氏がジョージア州で勝利を収めることができるかどうかは、黒人票の取り込みに大きく左右される。米ピュー・リサーチ・センターの分析によると、同州の有権者の3分の1を黒人が占め、全米でも高い割合となっている。
トランプ氏はジョージア州などの激戦州での勝利を狙い、黒人有権者への働きかけを強めている。
一方、民主党は、史上初の黒人女性大統領を目指すハリス氏が黒人男性の支持を十分に得ていないことに懸念を示している。
原題:Harris Says Tight Race Must Be About ‘More Than Personalities’(抜粋)
--取材協力:Alicia Diaz、Tony Czuczka.
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Katanga Johnson, Akayla Gardner