25年7月に広島でジーコ主催のチャリティマッチ開催 ロナウジーニョ参加決定、マンUのOBも?
元日本代表監督で、現在は鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコ氏が、27日に広島を訪れ、2025年8月に被ばく80年を迎える広島での特別イベントの一つとして、国際チャリティマッチを開催することを明らかにした。 このチャリティマッチはジーコ氏と長男のジュニオール氏が代表を務める『Jogo Das Estrelas』が、ブラジル国内で毎年1回、世界平和を願って開催してきた試合の、初となる国外開催。エディオンピースウイング広島で25年7月に開催予定で、元ブラジル代表FWロナウジーニョ氏も参加することが、併せてサプライズで発表となった。 ジーコ氏は広島平和記念資料館やを訪れ、施設を見学するとともに、平和記念公園内の原爆死没者慰霊碑へ献花した。資料館訪問は2度目とのことで、「当時の痛み悲しみ、家族含めて日本全国が痛みに囲まれたと思いますが、素晴らしい日本に作り直して、素晴らしい広島に立て直し、やはり日本はすごいと思いました。数年前に広島を訪問したことがありますし、選手としては違う意味合いで来ていました。今回はセレモニーとして、もっと日本人を尊敬できました。これだけ立て直せる、日本人の力が素晴らしいと感じています」と、心境を話した。 2025年は被ばく80年以外にも、日本とブラジルの外交関係樹立130周年、ジーコ氏のチャリティマッチ20周年といった節目でもある。「次世代に残していく、人助けというメッセージを残していきます。皆さんに伝えていきたいです。こんなにもつながっている世界ではありますが、まだ(戦争が)続いているのが信じられません。サッカーというもので、幸せ、笑顔、皆さんへの良いことを発信していきたい。サッカーで、チャリティイベントで全世界に発信していきたいです」と続け、自身が18歳から続ける社会貢献活動の発信だけでなく、“PEACE”と名の付くスタジアムでの開催の意義も説いている。 また、サプライズで参加が発表されたロナウジーニョ氏。ジーコ氏は、「ビックスターを呼んで平和のメッセージを発信していきます。この20年間、ロナウジーニョは来てくれませんでしたが、今回は参加してもらい、日本で皆さんの期待を裏切らないように、選手を決めて招待していきたいです」と、ロナウジーニョ氏以外の“大物”招集にも意欲を見せる。 広島市は、1982年に同市の呼びかけで設立された平和首長会議で会長都市であるが、同会議の副会長都市の一つにマンチェスター市がある。松井一実市長は、ジーコ氏からOBの招待を呼びかけてほしいと頼まれたとのことで、「どういうコネを使おうかな、と思っています。まず行政から攻め、マンチェスター・ユナイテッドに言って、どうか…と。平和を愛する人々がいるところに、こちらに来たくなるような作戦を考えないとあかんな、と思っているところです」と、マンチェスター・ユナイテッドOBの参加呼びかけを皮切りに動いていきたいと話している。
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