【東京ヤクルトスワローズ】現役唯一の三冠王・村上宗隆とリードオフマン塩見泰隆の復活に期待|注目選手・予想ローテーション・予想オーダー|プロ野球
ヤクルトは2021年、2022年のセ・リーグ2連覇から一転して2023年は5位に低迷した。野手では村上宗隆と山田哲人が不振にあえぎ、リードオフマンの塩見泰隆も故障で長期間の離脱。強力打線が当初の目論見通りに機能しなかった。 投手陣も小川泰弘こそ規定投球回に到達し10勝をマークしたが、その他の投手陣達が苦しんだ。とくに左腕エースとして期待された高橋奎二が4勝9敗、防御率4.60と苦しんだ。 今シーズンは「ヤり返せ!」のスローガンのもとで巻き返しを図る。
注目選手
投手:石川雅規 球界最年長選手の石川雅規はプロ入り23年目となった。ここまでの22年間全てのシーズンで勝利と安打を記録しており、今シーズンは連続シーズン記録を23年に伸ばすことができるか注目が集まっている。入団から23年連続勝利となればNPB記録となる。 また通算185勝で名球会の入会条件のひとつである200勝まであと15勝。昨シーズンは2勝にとどまっており、2015年の13勝を最後に2桁勝利からも遠ざかっているが、偉業達成に向けて1つでも多く勝ち星を積み上げたいところ。 野手:村上宗隆 村上は2022年に三冠王を獲得し、チームを優勝に導いた。昨シーズンは開幕前にWBCに参加。準決勝のメキシコ戦ではサヨナラ打、決勝の米国戦では同点ホームランを放つなど優勝に大きく貢献した。しかしその疲れもあったのか、シーズン第1打席で一発を放つも以降は低迷。4月末の時点で打率.157、2本と苦しんだ。 それ以降は調子を上げ、最終的に打率.256、31本塁打(リーグ2位)、OPS.875(同4位)の成績を残したのはさすがだったが、三冠王に輝いた翌年の成績としては少し物足りなかった。今シーズンは開幕から高いレベルの打撃を見せ、チームを引っ張っていくことがチームを上位に導く鍵となる。
予想ローテーション
開幕投手最有力候補だった小川泰弘がオープン戦期間中に離脱した。すでに投球練習は開始しており大事には至っていないため、長期の離脱にはならない見込み。チームの大黒柱である小川が復帰するまでは開幕投手のサイスニードをはじめとして吉村貢司郎、高橋奎二、小澤怜史の4人がカード頭と2戦目を任されることになりそう。 今年が2年目のシーズンとなる吉村は昨年のオフに侍ジャパンにも選出された。侍ジャパンの井端弘和監督も期待しており、まずは今年先発ローテーションを1年間守って規定投球回は投げきりたいところだ。 昨年はWBCの侍ジャパンメンバーでもあった高橋だが、冒頭でも触れたようにシーズンでは期待通りの投球ができなかった。今年のオープン戦では2試合の登板で防御率2.45と順調なのは心強い。また昨年は中継ぎスタートだった小澤だがシーズン途中から先発に転向。安定した投球を見せており今年もローテーションの一角を担う。 その他、新外国人投手のヤフーレ、大ベテランの石川が開幕ローテーション入りの見込み。さらに山野太一、高梨裕稔、阪口皓亮らが控えている。 春季キャンプ中に離脱した奥川恭伸はすでに投球練習を開始した。昨年は一軍登板がなかっただけに、まずは一軍で投げることが目標となる。 <予想ローテーション> 1:サイスニード 2:吉村貢司郎 3:ヤフーレ 4:小澤怜史 5:高橋奎二 6:石川雅規