<コロンビア戦>前園氏「香川を中心とした2つのホットライン」が重要
サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日本は25日早朝(日本時間)、コロンビアと対戦する。グループリーグ突破のためには勝つことが最低条件。この崖っぷちの戦いに勝利するために、日本はどう戦うべきなのか。元日本代表のサッカー解説者、前園真聖氏に聞いた。
予想スタメン
前園氏にコロンビア戦の日本のスタメンを予想してもらった。最終ラインはギリシャ戦と同じ顔ぶれでCBには今野を予想。「勝たないといけない中で自分たちのやり方、ボールを保持して攻撃的なサッカーをする原点に戻るため」という。 一方、ボランチは遠藤と山口のコンビを予想。「3戦目で交代の1枠は非常に大きい」と言い、けがで90分間プレーができない長谷部より最初から90分間プレーできる遠藤を選択した。攻撃的MFはトップ下に本田、そして香川、岡崎といういつもの布陣。そして1トップには大久保を予想した。大久保を選んだ理由について、前園氏は攻撃力だけではなく守備力を評価した。「前線から守備に行く、(ボールを)奪いに行くときの守備力、どんどん相手にプレッシャーをかけていく、プラス2列目がそれに連動してプレスをかける、彼の守備力は大きい」。 大久保は攻撃面でも決定力があるが、それだけではなく、ディフェンスの背後のスペースを突く動きを評価する。「ボールが出てこなくても何回も何回もトライする。それで相手のディフェンスラインは警戒して混乱してくる。そういう動きが大事になってくる」。
キーマンは?
前園氏は、コロンビア戦のキーマンに香川、本田、長友の名前を挙げ、香川を中心とした2つのホットラインが重要になると語った。 これまでの戦いでは本来の力を発揮できていない香川だが、「4年間ずっとこのチームを支えてきた。攻撃で違いを見せられたのは香川、そして本田-香川のホットライン。彼らがいい距離感でパスワークしながらゲームつくっていけばチームは安定していく。彼らでしか変化をもたらせられない。相手を引き付けることができて、突破もでき、決定力もある。このチームでは特別な存在」と2人のホットラインの特別さを指摘。もう一人のキーマン、長友については「香川と長友の左サイドのホットラインは日本代表の攻撃の生命線」と期待した。