ゴールドマン社長、米財政に警鐘-借り入れは「持続不可能なペース」
(ブルームバーグ): 米ゴールドマン・サックス・グループのジョン・ウォルドロン社長は、米政府は国債に対する飽くなき投資意欲が存在するという考え方を信じ込むべきではないと述べた。
ウォルドロン社長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「このままではいけないという証拠はないが、長い間この状況を見てきたわれわれは、持続不可能なペースだと懸念している」とコメント。「米国が今後も投資先として有望であり続けるためには、システムにもっと規律を示す必要がある」と付け加えた。
ゴールドマンで長年、経営ナンバー2の座にあるウォルドロン氏は、自身の最大の懸念の一つにあらためて言及。無分別な借り入れを巡る自己満足は、米国が基軸通貨の地位を享受し続けるという仮定に依存するものであり、常にそうであるとは限らないと指摘。財政的な見地から経済の一部を刺激する必要はあるが、共和党と民主党は財政支出にもっと規律を持たせる方法を見つける必要があると述べた。
ウォルドロン氏は以前から、政治危機と財務省システムのレバレッジ増大が重なれば、金融市場に深刻な事態を引き起こしかねないと警告してきた。投資家が今年の選挙に関心を向ける中、税制や規制、米国の対中政策が注目を集める主要な問題だろうと同氏は述べた。
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原題:Waldron Says US Borrowing Sparks Worry of ‘Unsustainable Pace’(抜粋)
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Sonali Basak, Sridhar Natarajan