【進化するパティーヌ!】ベルルッティの新ストーリー「ベルルッティ・エディション」が男前すぎる!
スリッポンが、2つの異なるバージョンの「右足」と、一つの「左」からなる“トリオ”な理由
ベルルッティの女性靴職人であるオルガ・ベルルッティは、アンディ・ウォーホルから、ローファーの右足だけを修理するよう依頼され、その際、「右足にだけパッチを当てたいんだ。人に見えるように、あくまでアンディ・ウォーホルらしく!」と言われたそうです。 【画像】限定ライン、ベルルッティ・エディション「ラピエセ・ルプリゼ」を見る ベルルッティが、今シーズンよりスタートする限定ライン【ベルルッティ・エディション】のファーストコレクション「ラピエセ・ルプリゼ」を9月から展開。 すべてのシューズにはベルルッティの歴史とメゾンの先駆者であるオルガ・ベルルッティへの敬意を表した“Berluti Rapiécé-Reprisé depuis 2005”の刻印がなされています。 アンディ・ウォーホルのようにごく一部の限られた顧客が密かに楽しんでいたコレクションを、おじさん世代もたっぷり楽しむことができます。
まるで長い間履かれ続けていたかのようにデザインされているシューズ
【ベルルッティ・エディション】のファーストコレクション「ラピエセ・ルプリゼ」は、エキリーブルのラスト(木型)を用いて、ベルルッティを象徴する5つのモデル(スリッポン、ローファー、オックスフォード、モンクストラップ、ショートブーツ)を発表。 一つひとつのシューズには、それぞれ手の込んだパッチが施され、その控えめでありつつも都会的な様子は、今回のコレクションに相応しく洗練されたものです。 この男性的なワードローブの中でひときわ個性を放つのは、エキリーブルのスリッポンで、「ラピエセ・ルプリゼ」では2つの異なるバージョンの右足と、一つの左足からなるトリオが復活。この奇数の非対称性こそ、「ラピエセ・ルプリゼ」の核心です。
靴はすべてブレイク製法で作られ、驚くほどしなやかな履き心地を実現!
シューズのアッパーを横切るようにカーブを描く「ラピエセ・ルプリゼ」のパッチは、まず革を手で折り込むことによって自然な曲線をつけ、専門の工具で穴をあけます。 その後、ワックスが塗り込まれた綿糸で革を縫い合わせ、2時間かけて手作業ですべてを縫い上げる、ターン&ステッチ構造ではめ込まれています。 シューズは念入りな手入れができるように、「ラピエセ・ルプリゼ」では、2種類のシューツリーを用意。 一つはロートップ、もう一つはショートブーツ用に少々高めに作られていて、それぞれ のシューツリーは、ライニングとマッチするようにバーガンディ色で染められて、木目の自然な美しさをさらに際立たせるコーティングが施されています。 「ラピエセ・ルプリゼ」は、シューズのほかに、「エミーオ」「アンジュール」「トゥジュール」「ニノ」の4つのバッグ、財布やベルトなどもラインナップ。 シューズと同様、これらの革小物にもパティーヌが施され、このコレクションを通して繰り返し見られる象徴的な手縫いのパッチは、定番のワードローブに遊び心のあるひねりを加えます。
梶井 誠