2024年はスペイン“新・黄金期”の幕開けなのか デ・ラ・フエンテが取り戻した南アフリカW杯制覇のメンタリティ
ヤマルの登場、EURO&パリ五輪制覇など大充実の1年
2024年、スペインサッカー界は大成功の1年を過ごした。若手の成長を促しつつ、EURO2024とパリ五輪を制覇。近年はどこか脆さも感じさせたが、再び強いスペインが戻ってきた印象だ。 何より大きいのは、A代表を指揮するルイス・デ・ラ・フエンテの手腕だ。アンダー世代のスペイン代表を指揮してきたデ・ラ・フエンテは若手選手の特性をよく理解しており、A代表に若手を組み込むのも実にスムーズだった。 今回デ・ラ・フエンテはスペイン『as』のインタビューに答えているが、2010ワールドカップ・南アフリカ大会を制した時の勝者のメンタリティを取り戻せたと手応えを口にしている。この勢いのまま2026ワールドカップを制したい考えだ。 「(2026W杯までの)18ヶ月という時間はあっと言う間に過ぎる。残された時間はあまり多くないよ。しかし我々は準備が出来ているし、楽観的だ。私は選手たちのことを理解しているし、彼らは常に勝ちたいと思っている。どこまで勝ち進めるか分からないが、この18ヶ月で今より良いチームになるだろう」 「私が就任した当初より、目標は南アフリカ大会での精神を取り戻すことにあり、それはある程度達成できたと思っている。人々を代表の戦いで興奮させ続けるには、勝ち続けるしかない。2008年から2010年にかけてのサイクルを満喫した我々は、あの感覚や誇りを取り戻したいと常に考えてきた。この夏にスペインは再びそれを感じ始めたと思う。代表の精神、サポーターが後ろにいてくれる感覚だ」 今年はバルセロナFWラミン・ヤマルという巨大な才能も代表の主役になった。スペイン新世代をリードする存在であり、ヤマル世代は再びの黄金期をもたらすかもしれない。デ・ラ・フエンテはまず来年3月に予定されているUEFAネーションズリーグ準々決勝オランダ戦に集中しているとも語っていたが、ネーションズリーグ制覇からワールドカップ制覇まで一気に駆け抜けるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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