「家事ができなくて申し訳ない...」気分が沈みがちな高齢者の家族に必要な対応
高齢になると、料理や散歩をしたいと思っても、自分ひとりで行うのは難しくなってくるものです。思うようにやりたい事が出来ず気落ちしてしまう方も。落ち込む家族にどのように接すれば良いのでしょうか。大迫知信さんが自身の体験、そして介護のプロからのアドバイスを紹介します。 ※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2024年3月号より、一部を抜粋編集したものです。 ------------------------- おばあ:松原文子(89歳) 1934年生まれ。大工の棟梁の夫と若い衆、子や孫に料理を作り続けてきた。近年パーキンソン病を発症し、孫の手助けが必要に。料理や介護に奮闘する孫に感謝しつつも、感想は率直で手厳しい。 孫:大迫知信(39歳) 脱サラ後、おばあが作るちょっと変わった料理に支えられ、念願だった物書きに転身。著書『おばあめし』(清流出版)を出版。おばあが台所に立てなくなってからは、自らが作る"まごめし"を出している。 ・ブログ「おばあめし」 https://obaameshi.com/ ・Instagram https://www.instagram.com/obaameshi/ -------------------------
弱気なおばあを元気づけたい!
【介護のプロに聞いてみた】 ――おばあの元気がなくて......どうすればいいのでしょうか? 高齢になると、気分が沈む状況がいくつも重なるんですよ。以前はできていたことができなくなってきますし、身近な人との別れを経験することも増え、多くのかたが病気を抱えています。うつ病の場合もあるので、まずはかかりつけ医に相談なさってください。 そのうえで可能であれば、環境を変えることが気分転換になりますよ。高齢になると一人で同じ部屋にいる時間が多くなります。 デイサービスに通って他人と関わると気持ちに張り合いが出ますし、買い物が好きならご家族が付き添ってあげるのもいいですね。大迫さんのように、車イスを押して公園に行ってあげると、きっと喜んでもらえると思います。