「家事ができなくて申し訳ない...」気分が沈みがちな高齢者の家族に必要な対応
――そうだといいのですが、自分で料理ができないこともつらいみたいです。 文子さん、料理が得意でしたよね。この前、大迫さんが"大根の炊いたん"を作ったときみたいに教えてもらったらいいんですよ。好きなことや得意なことは、ほんとうによく覚えてはりますから。 孫に頼られるのは、やっぱりうれしいですよ。大迫さん、文子さんを元気づけること、しっかりやってますよ。そうやって、沈んだ心に寄り添ってあげる存在が何よりも重要やと思います。 ――ありがとうございます! 僕が不安になっている場合じゃないですね。自分にできること、やってみます。
協力:一由麻里 おばあと孫が暮らす大阪・四條畷市で90年続く福祉の会社、畷ケアサービス(ちよの里)を営む3代目。介護の問題に直面するおばあの孫の相談に乗っている。 マンガ:いしづかちなつ 京都芸術大学マンガ学科卒業。認知症をわずらった祖父の介護にあたった6年間をマンガにした同大学の卒業制作『ころがる毎日』で優秀賞を受賞。
大迫知信(原作・文 ),いしづかちなつ(マンガ)