断固として動かない…「気に入らないものには乗りませんけど？」という姿勢のお猫様

ペットが喜びそうなものを見かけるとついつい財布の紐が緩むのは、飼い主の性…。この漫画の作者も念願の愛猫を飼い始め、ついにキャットタワーを購入!!“さぞや喜んでくれるだろう”とワクワクして待つこと、早半年…一向に愛猫はキャットタワーにのぼる気配を見せないのだった…。 【漫画】本編を読む／結局、飼い主が最高のキャットタワーなのか!? その後、さまざまな作戦を企て、なんとかキャットタワーにのぼらせようとするものの、愛猫のミコさんは決してのぼらない。ついにはそのキャットタワーは人に譲ることにした作者だったが、懲りもせず、次なる手を打つのだった！ この漫画を読んだ読者は「これは猫ちゃんによるんだよなぁ」「猫にも趣味趣向がいろいろあるもんねぇ」「気が向いたら乗るよ。すべてはお猫様次第だけどね」と感想が飛び交った。ほかにも、「もう何個家族知人にあげたことか(笑)。そしてまた買って、2年越しに使ってくれたときは…本当もう、お猫様!!」という粘り勝ちした下僕や、「うちはお猫様じゃなくてお犬殿だけどわかる!!絶対遊ばないってわかってるし、なんならすぐ失くすって知ってるのにおもちゃ買っちゃう…」という下僕の鏡のような人たちも!!作者の久川はる(@hisakawa_haru)さんに、このエピソードについてもっと詳しく話を聞いてみた。 ――ミコさんがキャットタワーに乗らない半年間、漫画に描いたエピソード以外でもミコさんを釣ろうとした作戦はありますか？ あります、あります！あらゆる手でキャットタワーへ誘導しようとしました。ミコさんが好きな釣り竿のおもちゃで誘導したり、タワーの爪研ぎ部分にマタタビ粉末をかけたり、タワーの足場におやつを置いてみたり…などなど試行錯誤しましたが、本当に使ってもらえませんでした…(泣)。 ――ミコさんはおもちゃにも好き嫌いはありますか？ ありますね！ボール系のおもちゃはあまり興味がないようです。釣り竿の猫じゃらしと、エビの蹴りぐるみは反応がいいです。一番のお気に入りは爪研ぎダンボールですね。新品を置いておくと目を真っ黒にして楽しそうにバリバリやっています。 ――読者から「飼い主が最高のキャットタワー」というコメントがありましたね。ミコさんは現在、やっと気に入ってくれたキャットタワーと久川さんの膝の上、どちらの滞在時間が多いですか？(きっと久川さんが圧勝だと思いますが！) 期待を裏切るようで大変申し訳ないのですが、ミコさんは最近ほとんどの時間をコタツで過ごしています…(笑)。晴れて日差しの暖かい日はキャットタワーでお昼寝しているときもあるのですが、まだ窓辺は少し寒いみたいですね。 ――猫にコタツ…!!コタツは強敵ですね(笑)。 はい。最近私の膝は“人気薄”です。ミコさんはもともと人間の膝の上が大好きなのですが、私が仕事に集中し始めると膝に乗ってもあまり撫でてもらえなくなることに気づいてしまったらしく、最近は液タブの裏でお昼寝して、寝飽きたら顔を出して私にちょっかいをかけるのにハマっているようです。 作者の久川さんは猫が好きすぎるゆえに、ミコさんを飼ってからの日々を忘れないように漫画化。「愛されたがりの白猫ミコさん」をこまめにSNSにアップしていたところ、それが評判を呼んで書籍化の話が持ち上がり、2023年12月14日についに発売。2024年1月には早くも重版出来という売れ行き好調の話題作だ。書籍にはミコさんとの出会いのエピソードや描き下ろし作品、ミコさんの写真なども多数収録しており、ファン垂涎の一冊となっているのでぜひチェックしてみて。 取材協力：久川はる(@hisakawa_haru)