【ラグビー】スタジアム不足問題に日本協会・岩渕専務理事「今まで以上に早いアクションが必要」
日本ラグビー協会の岩渕健輔専務理事(48)が6日、東京都内での理事会後に取材に応じ、いわゆるスタジアム不足問題について、「今まで以上に早いアクションが必要」と危機感を募らせた。 先月30日に発表された今年度の全国大学選手権の大会概要によれば、例年は1月2日の準決勝、その約1週間後の決勝が東京・国立競技場で行われてきたが、今年度は1月13日の決勝のみ、東京・秩父宮ラグビー場開催となり、準決勝からスケールダウンする事態となっている。 また関西地方で行われる3回戦や準々決勝は、前者が和歌山・紀三井寺公園陸上競技場、後者が三重交通Gスポーツの杜鈴鹿の開催に。例年の大阪・花園ラグビー場やヨドコウ桜スタジアム開催に比べ、関西勢がホームアドバンテージが得づらい状況となっている。 今年は4季目を迎えるリーグワンが12月21日開幕で、同選手権準々決勝と日程が重複。さらに年末年始には花園で全国高校ラグビー大会も行われる。岩渕専務理事は「いい意味で試合が増えているが、体制と環境づくりが十分ではない。引き続き、できる改善を進めたい」と語気を強めた。 また26年以降はサッカーJリーグが秋春制に移行し、スタジアム確保はより一層、厳しさを増す可能性が高い。同専務理事はこれまでもサッカー協会や陸上連盟と話し合いの場を設けていることを明かした上で、「アクションをかなり早くする必要が出ている。カレンダー上の問題も出ており、(各種大会の)時期を変えることも必要がある」と話した。