食べられちゃっても諦めない。ウナギが捕食者の消化管から脱出する様子
成功確率は28%、試す価値あり
実験では、32匹中9匹が脱出に成功しました。エラから尾だけ出せたものの、体の残りの部分が抜けなかったウナギが13匹中4匹。脱出しようとしなかったのは、わずか4匹でした。脱出に成功した9匹が要した時間は、平均56秒だったとのこと。残念ながら脱出できなかったウナギは、補食魚の消化管内で徐々に弱っていき、平均200秒くらいで動かなくなったそうです。 脱出に必要な要素として、ウナギの細長くてぬるぬるした体や、素早い行動を支える筋力、胃酸や無酸素状態への耐性などが挙げられています。 それにしても、ウナギの稚魚はどうやって頭からじゃなく尾からの方が脱出しやすいことを知っているのか不思議です。普段から集団でイメトレをしたり、秘伝としてニホンウナギ界に受け継がれていたりするのでしょうか…。 Reference: EurekAlert!, 長崎大学 (1, 2)
Kenji P. Miyajima