「とても速く、勇敢だった!」レッドブル代表が復帰戦入賞のVCARBローソンを称賛…アロンソとの際どい戦いも好印象!?|F1
VCARBのリアム・ローソンは、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表にとっての新たなお気に入りとなったようだ。 【動画】「フェラーリ、ワンツー!」1周目トップへ躍り出たルクレールがリードを守り切り、今季3勝目 第19戦アメリカGPでは、離脱したダニエル・リカルドの後釜としてローソンがVCARB 01を駆ることになった。 昨季カタールGP以来のF1復帰となったローソンは、スプリントレースにおいてフェルナンド・アロンソと際どい接近戦を展開。2度の王者である大ベテランからレース後に詰め寄られる場面もあった。無線でアロンソは「なんだコイツ。アルファタウリ(現VCARB)の愚か者」と口にするほど怒り心頭だった模様だ。
決勝でローソンはパワーユニット交換の関係上19番手からのレーススタートとなったが、ハードでの第1スティントは序盤のセーフティーカーもありタイヤを温存させることに成功しつつ、追い上げを見せる。 第2スティントのミディアムに変えた際には、10番グリッドからレースを開始した僚友角田裕毅の前に躍り出る。そこからローソンは9位フィニッシュを果たし、約1年ぶりの復帰戦をポイント獲得で終えた。 ホーナー代表は「彼は素晴らしいレースをした」とオースティンのレース後、ニュージーランド人ドライバーを称賛している。 「19番手から9位まで順位を上げるなんて並大抵のことではない。彼は素晴らしいレースをしたと思う」 「トラック上でとても速く、勇敢で、彼にとって素晴らしい復帰レースだったね」
また、スプリント及び決勝とどちらにおいてもアロンソと激戦を繰り広げたこともホーナー代表にとっては印象的だったようだ。 「復帰初戦でフェルナンドとも口論になっていたね。結果として彼との戦いで押し出すシーンがあったかもしれないが、それはうまくやっているという裏付けでもあると思う」 今シーズンのF1は第20戦メキシコGP~第24戦アブダビGPまで、残り5レースのみとなった。角田はVCARBにおける来季シートが決まっている一方、ローソンはまだ未定となっている。 だが、レッドブルのセルジオ・ペレスが不本意なレース続きということもあり、ホーナー代表は異なるプランを模索しているのではないかとも伝えられている。 オースティンのレースを終えたばかりで早くもその代案にローソンを推す声もあるが、まだVCARBでの戦いは1レースを終えたばかり。アメリカGPの角田はレース中に「どうしてこうなったんだ?」と無線で口にするほど、戦略やレース展開がことごとく逆風となったものの、今季終盤5レースでは、引き続きやるべきことを淡々とこなすしかない状況だ。