好きを貫く大切さ、根底にある“ギャル魂”が垣間見えた『おむすび』第9週
現在放送中の連続テレビ小説『おむすび』(総合・月曜~土曜8時ほか)。11月25日(月)~29日(金)放送の第9週「支えるってなんなん?」では、結(橋本環奈)や沙智(山本舞香)、ナベさん(緒形直人)ら登場人物が、自分の“好き”を貫く姿勢を見ることができた。 【写真】根底にある“ギャル魂”が垣間見えた『おむすび』第9週【4点】 「他人の目は気にしない 自分が好きなことは貫け」は、ハギャレンで代々受け継がれてきた掟の一つだ。神戸編になってからハギャレンの登場はすっかり減ったが、結や歩の根底にはギャル魂があるのだと感じさせられる一週間だったように思う。 今の結が一番“好き”と思っているのは、彼氏の翔也(佐野勇斗)だろう。献立作りに失敗してしまったものの翔也のためにもう一度作り直す結の姿は、これまで頑なに閉ざされていた沙智の心をも動かした。専門学校初日に「彼氏のために栄養を学ぶ」と宣言したときはどうなることかと思ったが、同じ班のメンバーとして時間を過ごすうちに結の気持ちの真剣さに気づいたのだろう。 沙智は自分が摂食障害になったことがきっかけで、誰よりも真剣に栄養に向き合っている。「未来ある若いアスリートを支えたい」と話す沙智を、結は「サッチンはギャルやん」「好きなことを貫いとう人はみんなギャルやろ」と勝手にギャル認定し沙智を笑わせた。 強い信念を持ち自分らしさを貫くギャル魂のおかげで、結と沙智はちょっぴり距離を縮めることができた。糸島でのハギャレンとの出会いが、ここにきて結の人生にさらに大きな好影響をもたらしているのだ。 一方、ギャルの掟を作った本人である歩(仲里依紗)も、律儀に掟を守り続けている。真紀ちゃんへの“好き”の気持ちを貫き続け、ナベさんに「来るな」と言われてもお墓参りに行くことをやめなかった。 ナベさんはナベさんで、娘を大切に思う気持ちと喪失感は増すばかりだ。家族は全員無事、帰る故郷がある、好きなことでもう一度働ける余力がある…と恵まれた環境にいる聖人(北村有起哉)を拒否したくなる気持ちも理解できる。