2023年賞金王の中島啓太、久しぶりの国内戦に密着!【日本オープン3日目レポート】
2023年プロ転向2年目で賞金王に輝き、今年は主戦場をDPワールドツアー(欧州ツアー)にしている中島啓太。3月には「ヒーローインディアンオープン」で初日から首位を守る完全優勝で欧州ツアー初優勝を飾り、フィールドを選ばずに活躍することを証明した。そんな中島が日本オープンに凱旋参加している。今年の国内ツアー参加は、4月の「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(11位タイ)以来2回目。久しぶりの“生”中島啓太、どんなプレーをするのか気になったので密着してみた。
「2打差はあってないようなもの」
10月12日、土曜日ということもあってギャラリー数は3700人に到達。いわずもがな石川遼はいつもの通り多くのギャラリーを連れていたが、中島啓太も負けていない。多くのギャラリーがティーイングエリアを囲むなか、11時55分に1番ホールからスタートした。昨日同様、天気は綺麗な秋晴れ、風もなく絶好のゴルフ日和だった。 1番のティーショットはアイアンで。フェアウェイ中盤以降は左足上がり、またつま先下りのライになっているため、その手前に刻む戦略だ。しっかりとフェアウェイセンターに置きパーセーブしてスタート。2番ではウッドを握ったものの左のラフに入ってしまう。そこからグリーンをキャッチできず、ラフからピン3mまで寄せたものの2パットでボギー。続く3番でもドライバーを右に曲げ、パッティングが10~20cmズレてボギー。出だし3ホールでスコアを2つ落としてしまい、リーダーズボードを確認する様子が見られた。
その後もパッティングが合わせきれず、6番グリーンでは手首から腕をストレッチする姿が。ラフの深さのあまり、手首を痛めたのかと心配していたが「今日の午前中ジムに行って筋トレしたら腕の感覚が少しズレて、パッティングにちょっとだけ影響があって。力が入っちゃってたので脱力したいなと思って揉んだりしていました」とのこと。想定外に中島のストイックさに相まみえた。