「カマダ、IQ高いね」「パスの判断がなぁ」地元ファン“極端評価”の鎌田大地だが…記者がプレミア強豪相手に見た「いてほしい所にいてくれる」
「動きを見ていると、インテリジェンスが高いね」と言うファンがいるかと思えば、「パスの判断がなぁ」と言うファンもいる。別の1人が「猛プレスが気に入った」と言ったかと思えば、他の1人は「攻撃がスローダウンする」と言う。「ワンタッチ」で捌くプレーを褒める者もいれば、「一呼吸遅れる」と嘆く者もいた。 【写真】「鎌田21歳時の奥様との2ショットが美しい…」“久保とのダブルピースに三笘とのハグ”、移籍後初ゴールで仲間から愛されまくりなど「実はオチャメでイイヤツな大地」を全部見る 9月1日のプレミアリーグ第3節チェルシー戦、アウェイサポーター席のあるゴール裏スタンドの入り口で並ぶ、クリスタルパレスのファンに尋ねた「鎌田大地」評だ。 極端な意見の違いは、今夏に移籍した日本代表MFの、まだ持てる実力の片鱗を窺わせる。
ファン6人の率直な感想“まだ評価は難しい”
第2節ウェストハム戦(0-2)は、後半途中からピッチに登場した。開幕節ブレントフォード戦(1-2)と、1ゴール1アシストを記録したリーグカップでのノリッジ戦(4-0)を含めても、パレスでの出場時間は計3時間未満である。質問に応えてくれた6人のファンも、揃って、まだ評価は難しいとの感覚を口にしていた。評価は、各自の記憶にある場面によってばらついている状態だ。 1-1の引き分けに終わったチェルシー戦での88分間にも、同じことが言える。前半25分に奪われた先制点は、相手ボックス内で1トップのジャン=フィリップ・マテタに届く前にカットされた、鎌田のヒールパスがきっかけだった。 とはいえ、後半8分に生まれたパレスの同点ゴールにも、鎌田は間接的に絡んでいる。 10番を付けるエベレチ・エゼがゴール右下隅に決めたミドルは、アタッキングサードの右インサイドでタメを作った鎌田が、相手ボランチのモイセス・カイセドのファウルを誘って得たFKの流れから生まれたものだ。
10点満点で「7点」を与えられると感じたワケ
個人的には、リーグ戦2度目の先発となった鎌田に、10点満点中7点は与えられると感じている。オリバー・グラスナー率いるチームらしいサッカーが見られ始めた後半、彼の存在感も高まり始めていたからだ。クリスタルパレスは日本代表でも時に採用される3-4-2-1を基本システムとし、前線から能動的に守りながら、ピッチの幅を活かして攻める。そのチームの中で、2シャドーの1枚としてチャンスに絡むようになっていたからだ。 前半の45分間はチーム全体と同様に、及第点が精一杯の出来ではあった。 その中でもキックオフ50秒後には、鎌田が「先制攻撃」とも表現できるプレッシングで、相手左SBマルク・ククレジャにバックパスを強いた場面もあった。昨季終盤からの現体制下においては、敵地でも攻めの姿勢で臨むチーム像を窺わせる瞬間だった。 同5分には、ククレジャへのファウルを取られた。しかし、スタンドのパレス陣営は盛り上がった。鎌田に倒された相手は彼らが宿敵と意識する、ブライトン(三笘薫が所属)ゆかりの選手なのだ。
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