【大学野球】接戦で「采配勝負になる」駒大・香田誉士史新監督が見せた絶妙の継投策
◆東都大学野球春季リーグ戦第1週第1日▽駒大2―1中大(8日・神宮) 駒大苫小牧を率いて04、05年の夏の甲子園を制し、2月1日から母校・駒大を率いる香田誉士史監督(52)が、神宮での初采配を勝利で飾った。 1点を争う試合展開で「采配勝負になる」と意を決した指揮官の継投がさえた。2―1の7回表1死一、二塁の場面で、先発のサウスポー・高井駿丞投手(4年=広島商)から右サイドハンドの中山颯太投手(4年=筑陽学園)にスイッチした。 「あそこで右の代打が来た。中山は右打者には絶対の自信を持っているし、短いイニングのパワーピッチであれば、左打者であっても大丈夫と思っていました」と香田監督。代打の代打に左打者の安田淳平(2年=聖光学院)が送られたが、空振り三振に切って取り、次打者の時に一塁走者をけん制で刺してピンチを脱した。 8回からは抑えのエース・仲井慎投手(2年=下関国際)を投入し、1点のリードを守り切った。試合後、指揮官は「名門・駒沢を率いての初戦。皆が頑張ってくれて、この結果になった。ホッとした気持ちです」と胸中を明かした。
報知新聞社