<戦隊大失格>斬新な主人公 小林裕介は“モブ”戦闘員Dをどう演じる? 「絶対に格好よくしない」
確かに戦闘員に注目する子供はあまりいないだろう。小林さんは力強さ、繊細さ、コミカル……とさまざまなキャラクターを演じてきたが、戦闘員Dをどのように演じようとしたのだろうか?
「彼らがいかに苦しく生きているのかが描かれていいますし、何くそ根性というのは自分に通じるところもあります。一番気を付けたことは、絶対に格好よくしないことです。ヒーロー然とはせず、決めのシーンでも、え!?と思わせるような、あくまで悪役、戦闘員であることを外さないお芝居にしたいと考えていました。監督は面白いと思ったら、OKを出してくださる方でしたし、僕はそれを貫こうとしました。もっと格好よくできるだろうに、それができないのがDですし、アニメを見てそう感じると思うかもしれませんが、僕の中ではそれが正解だと思っていました」
最初から格好良くない主人公を演じようとしていたわけではなかった。
「アフレコの前に台本の読み合わせをする機会をいただきました。僕ははじめ、Dは、怪人幹部の世界征服という信念を強く引き継いでいて、絶対にやってやるぜ!という強い意志を持っていると思っていたのですが、監督から『そうではなくて、斜に構えた中学生みたいなノリで』というお話があり、そこから考え方を変えました。あの読み合わせがなかったら、役作りにもっと時間が掛かっていたでしょうし、中途半端に演じていたかもしれません。すごく貴重な時間でした。Dは、モノローグがすごく多く、それが大体ネガティブなことだったり、ひがみだったりするのですが、等身大の中学生みたいに演じることで、いい味になると信じて演じていました」
◇二人三脚とは?
小林さんの出演が発表された際、「今回はとあるキャストさんと二人三脚で一つの役を作り上げていく特殊なもので、難しくもやりがいを感じながら収録しています!」とコメントしていた。ネタバレになるので、詳細は書けないが“とあるキャスト”との二人三脚が重要になる。