SBT、生成AIサービス「dailyAI」が「SharePoint Online」と連携
SBテクノロジー(SBT)は、生成AIを日々の業務で活用できるサービス「dailyAI」を、マイクロソフトの提供するクラウドストレージサービス「SharePoint Online」と連携し、自社内のデータを生成AIに活用できる「社内ファイル」機能を追加して、9月20日に提供を開始した。 社内ファイルは、社内規定や企画書などの社外秘情報を含む社内のデータに対して、セキュアな環境で生成AIとの対話を実現する機能。これによって、膨大な社内データのなかから必要な情報へ迅速にアクセスできるようになり、検索効率化やヘルプデスクの負荷軽減などに役立つ。 具体的には、顧客環境のSharePoint Onlineに、dailyAI専用のデータ格納場所を用意することで、社内データを利用した生成AIとの対話が可能となる。顧客環境のSharePoint Onlineと連携するため、すでにSharePoint Onlineを利用している顧客にとってはデータを二重管理する手間がなく、簡単に導入できる。格納するデータは、最大10個までインデックス(分類)が可能で、検索対象となるインデックスを指定することで、より精度の高い検索結果を導き出す。対応するデータは、Word、PPT、Excel、CSV、TXT、PDFとなる。 さまざまな業務に対応する100種類以上におよぶ目的別のプロンプトテンプレートを用意。必要なプロンプトテンプレートを選択するだけで、即座に生成AIとの対話を開始できる。日々のメールや提案資料、広告などの文章生成や校正に加えて、自身のアイデアをブラッシュアップするために、壁打ちやディベート相手としても活用できる。このほか、自身で作ったプロンプトをお気に入り登録することも可能で、あらゆる業務の生産性向上を支援する。 生成AIへの質問に対する回答とあわせて、RAG(検索拡張生成)によって、SharePoint Onlineに格納された膨大な社内データのなかから、回答と関連性の高いファイルデータを複数参照できるようにした。さらには、ユーザーの質問を自動解析し、より検索にヒットさせるためのクエリ拡張、検索結果のリランキング(再順位付け)などのさまざまなビジネスロジックの組み合わせによって、回答精度の向上を実現している。 また、提供にあわせてdailyAIのサービスラインアップを「lite(ライト)」と「standard(スタンダード)」にリニューアルし、最新モデルである「GPT-4o mini」に対応した。 liteは、すでに提供している生成AIとの「ダイレクトトーク」機能、特定のファイルに対して生成AIを利用できる「アップロードファイル」機能を利用できるプランとなり、standardは、この二つの機能に加えて、社内ファイル機能の三つを利用できるプランとなっている。税別価格は、liteが月額10万円、standardが月額18万円。