戸田の特産品「タチバナ」使うクラフトコーラ 沼津で商品化、土産需要狙う
沼津市の特産品であるタチバナを使ったクラフトコーラ「戸田たちばなコーラ」が1月31日から、沼津の新聞販売店「NewStand+」(沼津市大手町)で販売される。(沼津経済新聞) 【写真】ギフトボックスを開けるとメンダコが飛び出す(関連写真4枚) タチバナは、日本に古くから野生していた日本固有のかんきつ類の一種。本州の一部、四国、九州などに自生しているのが確認されている。戸田地域は、タチバナの自生する北限として知られており、古くは日本書紀に「不老不死の実」と書かれるほど、歴史は古い。 果実は小ぶりで香り高く、酸味が非常に強いのが特徴。ミカンのような生食には向かないが、戸田地域ではマーマレードなどの加工品に使われているほか、冬至にはユズの代わりに使われている。 同店を運営し商品開発を担当した「ツナゲル」の榎昭裕さんは「(自社で運営する)沼津経済新聞の取材を通じてでタチバナの存在を知り、何か有効活用できないかと考えていた。昼と夜、一日中楽しめる商品を作り、タチバナの存在を多くの人に知ってもらいたかった」と振り返る。 商品は「デイ」「ナイト」の2種類を用意。デイは、カフェイン配合で酸味を生かした味わいにし、ナイトは、眠りをさまたげないようノンカフェインで食事に合わせた味に仕上げた。「飲食店だけでなく、沼津市内の宿泊施設などでも使えるように設計した」とも。 パッケージには、戸田地域から見える景色をイラスト化。2種をセットにした「スーベニアセット」のパッケージ外面に沼津地域の地図を描き、旅の思い出を書き込むことができるようにした。榎さんは「今まで、土産をもらっても明確なコミュニケーションツールがなかった。地図にシールを貼って旅の土産話のネタねなれば」と話す。スーベニアセットには戸田の名物メンダコの模型も添える。 榎さんは「この商品を通じて、戸田だけでなく、沼津の思い出を体験談としてファンベース的に伝えていければ」と意気込む。 価格は、デイ・ナイト=各1,700円、スーベニアセット=3,500円。
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