音楽大学×医科大学の力を社会に “珍”教授2人がトークセッション、学生による弦楽四重奏
指揮者と救急医が居酒屋で酒を酌み交わし、音楽と医療を通じて社会に貢献する「情熱」を持ち続けようと誓い合ったことから、音楽大学と医科大学の連携が始まった。自然災害や世界情勢、環境問題など深刻な懸念が増えている昨今、音楽人・医療人・大学の教員は社会や未来のために何ができるのか――。“珍”教授とされる、東京音楽大学(東京)・指揮専攻教授の広上淳一氏と、藤田医科大学(愛知県豊明市)医学部 救急医学・総合内科学教授の岩田充永氏による「東京音楽大学×藤田医科大学 コラボレーション・セミナーvol.9」が、8月18日(日)に名古屋市の鯱城ホールで開催される。 学生時代にチェロと指揮に夢中になった経験を持つ岩田教授と、同教授の音楽への愛情に深く共鳴する広上教授のトークセッションの後、東京音楽大学の学生4人によるバイオリン・ビオラ・チェロのコンサートを予定。曲目は、「弦楽四重奏曲 第2番 二長調」(A .ボロディン)。参加費無料、13時~15時。事前にteket(テケト)サイトから申し込む。 藤田医科大学と東京音楽大学は、2023年4月に連携協定を締結。両大学がこれまで培ってきた知を融合させ、医療と音楽の融合による新たな領域を模索してきた。東京で隔月開催してきた医療と音楽のコラボセミナーは、その取り組みの一環。これまで東京のみで開催してきたが、今回、初の名古屋開催となる。また、今年2月に藤田医科大学病院の小児病棟で東京音楽大学の教員と学生による音楽療法イベントを実施するなど、連携して社会貢献・教育・研究の充実を目指している。