巨人・戸郷翔征 チームの6連敗「なんとか僕で止めようと思って」 今季最多134球、9奪三振完投
◇交流戦 巨人7―2日本ハム(2024年6月14日 エスコンF) 巨人の戸郷翔征投手(24)が14日の日本ハム戦(エスコンF)で9回4安打2失点の好投。今季最多の134球、今季最多タイの9奪三振熱投で、ノーヒットノーランを達成した5月24日阪神戦(甲子園)以来今季2度目の完投勝利を飾って6勝目(3敗)をマークした。戸郷はこれが球団4人目の交流戦通算10勝目となっている。 味方の大量援護にも恵まれた戸郷は4回に水谷、7回に松本剛と2本のソロ本塁打を浴びたが、失点はこれだけ。8回終了時点で114球を投げていたが、9回もマウンドに向かい、最後まで一人で投げ切った。 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ戸郷は「いやもう完投もうれしかったですし、チームがね、6連敗してたんで。なんとか僕で止めようと思って、きょうは頑張りました」と清々しい表情を浮かべながら第一声。 そして、「気持ち入れる前に野手が点をたくさん取ってくれたんで、気楽に投げました、はい」と7点の大量援護に感謝した。 「チームとしてもあまりいい雰囲気じゃなかったんで。あのホームランでね、一気に流れが変わったんで。これからもっと勝てるようにチームとしてやっていければなと思います」。 2回の坂本ソロ、5回の吉川3ランに感謝しつつ、自身や投手陣だけでなくチーム全体を考えたコメントを口にした24歳。スタンドは敵地にも関わらず大盛り上がりだった。 初登板だったエスコンフィールドについては「本当にキレイな球場で、初めて登板して、完投できて、凄くいい思い出になりました」とも話した戸郷。 「きょう、いいゲームを見せられて凄く良かったですし、たくさんのご声援が聞こえて完投につながりましたので、ありがとうございました!」と最後は敵地に詰めかけたG党への感謝のメッセージで締めくくり、大きな歓声と拍手に包まれていた。