DeNA・度会隆輝 スケール感増すハマの一番星「大口になりますが、史上初の打率4割が目標」/ルーキー中間報告
失敗を無駄にはしなかった。度会隆輝が表舞台に戻ってきた。「将来的にレギュラーを獲るためにも、一つひとつ課題をクリアしていくことが一番の近道かと思った」と三浦大輔監督が二軍再調整を決断したのが5月16日。6月11日に再昇格を果たすと、13試合で打率.333、9打点と復調モードで7月に入った。2日のヤクルト戦(横浜)でも3安打3打点。以降は一時スタメンから外れることもあったが、ここまで56試合に出場し、打率.250、3本塁打、23打点は1年目としては上々の成績だ。 【選手データ】度会隆輝 プロフィール・通算成績・試合速報 かつて指名漏れした悔しさをバネに、ENEOSから昨年のドラフト1位で入団した。「大口になりますが、史上初の打率4割が目標です」。背番号「4」はヤクルトで活躍した父・度会博文さんと同じ。はじけるような笑顔と大きな声、全力プレーを信条とした。2月の宜野湾キャンプのフリー打撃では初球、初スイングをサク越え。「本当に幸せだな、とあらためて実感しました」とファンの声援に感謝した。日々成長。オープン戦では首位打者にも輝いた。16試合で打率.432。ドラフト制以降の新人では2014年の井上晴哉(ロッテ)以来、2人目の快挙だった。 一番・右翼を定位置とし、3月29日の広島戦(横浜)で開幕スタメンを勝ち取った。3点を追う3回一死一、二塁で12球団今季第1号となるプロ初本塁打。球団の新人が開幕戦でアーチを放ったのは64年ぶり2人目。翌30日にはセのルーキーでは史上初となる、開幕から2試合連続本塁打も記録した。攻守走でスター性を感じさせるハマのゴールデンルーキー。7月17日にはオールスターのプラスワン投票で初出場を決め、ファンからの期待感の高さを示している。スケール感をそのままに後半戦へつなげていく。 写真=BBM
週刊ベースボール