『上垣アナの災害遺構探訪記』78年前の12月21日 “南海トラフ地震”で大津波が高知を襲う【連載#3】
地盤沈降が予想外の被害を生んだ
上垣アナ: 地盤沈降と地震による堤防の決壊もあり、 高知市の市街地にも海水が入ってきました。 高知市に残っている写真をみると、市街地一帯が水没しているのがわかります。 地面が低くなっているため、水はなかなか引きません。 水没したまま年を越し、 水が引くまで1カ月近く、水の中の生活が続いたそうです。 周期的に起こる南海トラフ地震をめぐっては、宝永、安政、昭和のいずれの南海地震でも、高知ではこの特徴的な地盤の沈降があったことが知られています。
暗闇の中でどう逃げるのか?
上垣アナ: 深夜…地震が来たらどうしますか? 暗闇で行動するのはとても困難です。 私は、ふだん持ち歩くかばんに小さなライトを入れています。スマートフォンのライトでも照らせるかもしれませんが、連絡と情報収集の手段として重要なスマホのバッテリーは、なるべく節約したいものです。 そしてもうひとつ大事なのは、もし避難の必要があるなら、どこに逃げるかです。 地震が起きてから調べるのではなく、 あらかじめ、どこへ?どのように?を決めておきましょう。 何から避難するかで、行き先も変わります。 候補がいくつかあると、状況によって逃げる先を変えられます。 石碑の近くには、こんな建造物がありました。 これは「津波避難タワー」です。 高台が遠いなど、地理的に不利な場合は、こういったすぐに上へ避難できる場所を知っておくことも大事な備えですね。 この記事は、フジテレビ系列局・高知さんさんテレビの仲間の協力を得て作成しました。記して感謝します。
めざましmedia編集部