【セルジオ越後】今回の中国が相手なら7点でも少ない。二桁得点を狙えるほどのレベルの差があったよ
伊東や三笘の復帰は好材料だ
日本代表が北中米ワールドカップ・アジア最終予選の初戦で、中国とホームで対戦。7-0で勝利した。 【画像】伊東純也の復帰初戦のゴールを含む大量7発!鬼門・アジア最終予選の開幕戦は完封で白星!|W杯アジア最終予選 日本 7-0 中国 森保ジャパンは上々の滑り出しとなった。勝点3に加え、7得点と無失点で得失点差で有利になったし、大量リードで思い通りの選手交代ができたのも良かった。 ただ、手放しで喜ぶべきではない。相手とのレベルの差が、とても大きかったからだ。厳しい言い方になるけど、今日の試合を見る限り、中国は最終予選に進出できたのが不思議なほどだった。 得点を取ろうとする意欲が感じられず、自陣に引いてブロックを作り守ろうとした。しかも、守備の人数が揃っているにもかかわらず、ボールウォッチャーになってしまうケースが多かった。ファウルで止めてやろうという気概すら感じられず、同じパターンのミスを繰り返す。 攻撃でも迫力がなく、カウンターも見られなかった。苦境に立たされている中国サッカーの現状を見た気がしたよ。 森保ジャパンは最終的に大量得点を奪えたけど、前半の2点は少なかった。トータルでも二桁得点を狙えたんじゃないかな。 この試合でPOMは選出しない。いつも言っていることだけど、相手とのレベルの差が大きいと、勝ったチームの選手がみんな上手く見えるのは当然だから。また、ピンチがほとんどないから、キーパーの鈴木やディフェンダー陣は活躍の機会があまりない。評価はできないよ。 三笘、南野、伊東、久保と人気選手が得点したから話題性はあるけど、真価が問われるのは、より強い相手との戦いになってからだ。 そのなかで、しばらく代表を離れていた三笘と伊東の復帰は好材料だね。より厳しい競争になるし、選手層も厚くなる。堂安のプレーから気迫が感じられたのは、伊東が戻ってきたことも理由の一つだと思うよ。 次戦は敵地でのバーレーン戦だ。相手は初戦でオーストラリアのホームに乗り込み、1-0で勝利した。中国とは比較にならないほどの堅い守備が予想される。 グループの2位までに入れば、ワールドカップの出場権を得られる。最終的にはサウジアラビア、オーストラリアとの争いになりそうだから、バーレーンにはきっちり勝ちたいね。 【著者プロフィール】 セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、79歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。
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