鹿児島県警の「ごまかし答弁」は問題だ…県議会百条委、改めて県民連合が設置求める「司法判断は限定的。百条委こそ県民の利益」
鹿児島県警の相次ぐ不祥事を巡り、県議会の野党系会派・県民連合は25日、調査特別委員会(百条委員会)設置を求める決議案を提出した理由を本会議で説明した。「県警はごまかしの答弁をしており問題」と県警の議会対応を批判し、偽証に対する罰則がある百条委を設置する必要性を改めて訴えた。議会は27日に議会運営委員会を開き、採決日を決める。 問われているのは県議会の存在意義だ かみ合わぬ百条委巡る議論、県民連合は憤る「鹿児島県警の答弁と一緒だ」 週明けにも設置求め決議案提出へ
宇都恵子議員が提案理由を説明。「司法が判断する範囲は限定されている」と強調し、裁判と並行した調査は不可能として設置に前向きでない最大会派の自民党をけん制。「直接事案に関わった人を呼んで調査すべき。第三者目線で問題を洗い出すことが県民の利益になる」とした。 一方、地方自治法100条に基づく調査権のない特別委員会設置の動議を提案した公明党は「不祥事の原因を徹底して分析すべきだ」と呼びかけた。
南日本新聞 | 鹿児島
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