櫻井翔の“AIみたいな笑顔”にゾワッ!超速展開の夏ドラ『笑うマトリョーシカ』が面白い
ゾワゾワポイント(2)清家(櫻井翔)が大学時代に書いた論文
清家と会合をしたあと、道上のもとに清家が大学時代に書いた論文が送られてきました。差出人は不明ですが、道上は「これは、清家からのSOSなのでは?」と読んでいます。 その論文の内容は、ヒトラーを裏で操っていたとされるブレーン、ハヌッセンのことを肯定しているもので、もしかするとこの論文は清家がヒトラーとハヌッセンの関係性を、自分と鈴木に重ねて書いたものだった……? ハヌッセンを肯定しているということは、ヒトラーを肯定しているのとイコールになるわけで。あの爽やかスマイルを浮かべている清家がヒトラー肯定派だなんて……。 さらに第2話では、清家が大学3年生のときに書いた課題では、逆にハヌッセンを批判していたということが明らかになりました。少しの時間で、批判→肯定に変わるというのは、いったい何があったのでしょうか。その裏には、大学時代に交際していた元恋人・美恵子(田辺桃子)の影響が……?
ゾワゾワポイント(3)しっくりきすぎている人生設計
清家は自伝『悲願』に、美恵子とのエピソードを書いていました。21歳のときの清家は、とくに目標もなく過ごしていたようですが、美恵子から「私たち、もう21歳ですよ。ジャニス・ジョプリン、ジミヘン、バスキアだって27歳で死んでるんです。私たちだって、あと6年しか残されていないかもしれないんですよ」と言われたことで、本格的に政治家を目指し始めました。そして、清家が初当選した年齢が“27歳”。 それだけだったら、人生設計がしっかりしている人なんだね~となるところですが、なんと清家が初当選をしたのは、事故死した代議士・武智(小木茂光)の地盤を受け継いだから。これって、もしや事故死ではなく何者かが殺害していた……? さらに、鈴木が事故に遭ったのが、ハヌッセンが暗殺された“43歳”であることが明らかになると、ゾワゾワが止まりませんでした。ちなみに、美恵子は脚本家を目指していたそうで。このストーリーを仕組んだのは、美恵子だったとしたら、恐ろしすぎます。 最初は鈴木が黒幕に見えていたのに、清家が怪しく見えてきて、さらに美恵子まで登場……。展開が早すぎてそこがまた面白い『笑うマトリョーシカ』。暑くなってきて寝苦しくなってきた夜に、ヒヤッとしたい方におすすめです!
菜本 かな