北朝鮮が１５日、東海線（トンヘソン）と京義線（キョンウィソン）の南北連結道路を爆破した。韓国軍は北朝鮮の挑発的行為に対応する次元で軍事境界線（ＭＤＬ）以南地域で対応射撃を実施した。韓国合同参謀本部は「北朝鮮軍は１５日正午ごろ、京義線および東海線一帯で連結道路遮断目的（推定）の爆破行為を行った」とし「現在は重装備を投入して追加作業を進めている」と明らかにした。写真はこの日、合同参謀本部が公開した南北連結道路爆破の様子。［写真　韓国合同参謀本部］

米国務省は１５日（現地時間）、北朝鮮が京義線（キョンウィソン）と東海線（トンヘソン）の南北連結道路の一部を公開的に爆破したことに関連し、懸念を表わした。同省のマシュー・ミラー報道官はこの日の会見で関連の質問を受けて「われわれは、緊張を緩和することと武力衝突の危険を高めるいかなる行動も中断するように繰り返し北朝鮮に求める」とし「同盟である韓国と緊密に調整し、北朝鮮状況をモニタリングしている」と答えた。あわせて「北朝鮮が対話と外交に復帰するように求める」と付け加えた。 ミラー報道官は北朝鮮が南側無人機が平壌（ピョンヤン）上空を侵したと主張していることについても「われわれは彼ら（北朝鮮）が緊張を高める措置を繰り返し取る様子を見てきた」とし「彼らが緊張を緩和し、武力衝突の危険を高めるいかなる行動も中断する、相反した経路を選ぶように繰り返し働きかけていく」話した。 北朝鮮がロシアを支援するためにウクライナに兵力を派兵したという報道に対しては具体的な事実関係を確認しなかった。ただし「北朝鮮兵士がロシアに代わって戦うという報道に対して懸念している」とし「それが事実なら、過去数カ月間発展した両国（朝ロ）関係の重大な増進を意味するもので、戦場で相当な人命被害を強いられているロシアの切迫度合いが高まったことを示唆する」と話した。 ホワイトハウス国家安全保障会議（ＮＳＣ）のジョン・カービー疎通補佐官も、この日電話ブリーフィングで北朝鮮のロシア派兵の可能性について「該当の報道に対して（事実の有無を）確認することはできない」としつつも「北朝鮮兵士がロシアに代わって戦っているという報道が事実なら、過去数カ月間、北朝鮮とロシアの国防関係が急成長して深まったことを意味する」として懸念をにじませた。 カービー氏は続いて「今回の事案は事実関係よりも脈絡を把握することのほうが重要だ」とし「今回の報道が、ロシアが（戦争持続と関連して）毎日１０００人以上の死傷者が発生するなど、大きな困難に直面している時点で出てきたので、プーチンがウクライナ戦争で鎮静を成し遂げるための新たな次元の切迫さが反映されたものと分類できるだろう」と説明した。 北朝鮮のウクライナ派兵説は今月初め、ウクライナ東部戦線で北朝鮮兵士が死亡したという報道を契機に本格的に出てきた。ウクライナメディアのキーウポストとレガネットは、この日も自国軍消息筋を引用してロシア軍が第１１空輸突撃旅団に北朝鮮軍将兵で構成された「ブリヤート特別大隊」を組織していると伝えた。この大隊の予想兵力は約３０００人と推算した。