【速報&解説】「与党過半数」はギリギリの情勢 注目の数字「233」と「177」とは? 「2000万円」交付の影響は?
日テレNEWS NNN
衆議院選挙の終盤情勢をお伝えします。NNNが、衆議院選挙の終盤情勢を分析したところ、自民党は序盤より苦戦の選挙区が増え、単独過半数を割り込む可能性が高まっています。公明党も伸び悩んでいて、与党で過半数を維持できるかどうかは、ギリギリの情勢です。 ◇ NNNが、読売新聞と今月22日から24日にかけて世論調査を行い、独自の取材も加えて衆議院選挙の終盤の情勢を分析したところ、自民党は序盤より苦戦する選挙区が増え、単独過半数233議席を割り込む可能性が高まっています。また、公明党も競り合う選挙区が多く、公示前の32議席を減らす見通しで、与党で過半数を維持できるかはギリギリの情勢です。 一方、野党です。立憲民主党は序盤の勢いのまま公示前の98議席に、40議席ほど上積みする勢いです。 日本維新の会は、比例代表で伸び悩んでいて、公示前の44議席を維持するのは難しい情勢です。 共産党は、公示前の10議席は確保する情勢です。 国民民主党は、公示前の7議席から大きく上積みする勢いです。 れいわ新選組は、公示前の3議席から増やす情勢です。 社民党、参政党は、公示前の1議席は確保できそうな情勢です。 こうした中、政治団体の日本保守党は、選挙区でも比例代表でも議席を獲得する勢いを保っています。 しかし、一定数の回答者が小選挙区や比例代表で投票する候補者や政党をあげておらず、今後、情勢が変化する可能性もあります。調査は電話とインターネットで実施し、あわせて24万7576人から回答を得ました。 ◇ 藤井貴彦キャスター 「石破氏が目標に掲げていた『与党で過半数』を確保できるかどうか、ギリギリの情勢ということですね」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「そうなんです。そこで、2つの数字に注目していきたいと思います」
小栗解説委員長 「まずは『233』です。これは衆議院の定数465の過半数です。選挙が公示される前、自民党は247議席、公明党は32議席だったので、自民党は単独で過半数を確保。自公では279議席でした」 「なので今回、自公で46議席減らしても、ギリギリ過半数を維持できるわけですが、これがどうなるのか。もし、自公で過半数に届かないとなると、自民党、公明党が野党に転落した2009年の衆議院選挙以来、となります」