ファーストペットは元野良猫 インドネシア大統領、人気取りの側面も
インドネシアの新大統領のペットが話題になっている。20日に就任したプラボウォ大統領と一緒に首都ジャカルタの大統領宮殿に引っ越し、「ファーストペット」となった、プラボウォ氏の愛猫ボビーだ。 【写真】ユニークなPRが飛び交うインドネシア大統領選 「お父さん、あなたは私のヒーローです」 大統領就任式を目前に控えた17日、ボビー名義のSNSアカウントにそうプラボウォ氏をたたえる投稿があった。ボビーのアカウントには55万人超のフォロワーがいる。「中の人」はプラボウォ氏の広報チームの担当者だ。 プラボウォ氏に見守られながらボビーが執務机の上を歩き回ったり、抱っこされたりする様子をまとめた動画が投稿されると、14.5万件超の「いいね」がつく。 20日の就任式後には、ボビーがキャットカートに乗り、大統領宮殿に引っ越した様子を撮影した動画が投稿された。宮殿に到着したボビーに、表情をほころばせたプラボウォ氏が「ボビーの部屋、見に行くか?」と話しかけていた。 現地メディアによると、ボビーは元野良猫で、プラボウォ氏の家に迷い込み、飼い猫になったという。 インドネシアで猫は、「最も身近な動物」として知られる人気のペットだ。国民の9割が信仰するイスラム教の預言者ムハンマドによる、「猫を大切にするように」という教えがあることも影響しているとみられる。
朝日新聞社