ミッドソールの厚さはブランド史上最高! ブルックス「グリセリン マックス」の革新性
踵部は45mm。ブランド史上最厚のミッドソール
革新的な新素材を採用したミッドソールは、厚さも凄い。前足部は39mm、踵部は45mm。これは110年という長い歴史を持つブルックス史上、最厚のミッドソールとなっている。加えて、踵から爪先にかけて重心の移動をスムーズにする独自のカーブ構造、Glide Roll Rocker(グライドロールロッカー)を採用している。
「ミッドソールはかなり厚いため、安定性を確保するためにソール底面の面積が広くなっています。バウンス感を味わいながら、ブレの少ない安定した足運びができるのもグリセリン マックスの魅力です」
踵部は気泡が大きくクッション性に優れた部分の体積が大きいため、着地はソフト(もちろん厚底の効果もある)。前足部への重心移動をGlide Roll Rockerとプレートの役割も果たしている気泡の小さい着色部分がサポートし、蹴り出し時はその反発性と適度なトウスプリング(爪先の反り上がり)によってスムーズな足抜けを可能にする。
そして、ミッドソールが単一フォームゆえ、クセがない。「グリセリン マックス」はまったく新しいランニングシューズだといえるだろう。
走るのが楽しいと思わせてくれるシューズ
足を入れてまず感じるのは、フィット感の良さ。ラスト(足型)にクセがあったりすることもなく、踵をしっかりとホールドしてくれる。 走り出すとすぐに心地好いバウンス感が得られる。一般的なランニングシューズと比較すると、アスファルトの硬さや突き上げは感じないし、ロッカー構造と適度な反発性によって足抜けはスムーズ。自分が良いランナーになったような感覚が得られ、気持ちよく、そして快適に走ることができる。 シューズの重量は片足約300グラム(27cm)。厚底モデルの中でも少し重たい部類なのだが、走っていて重さが気になることはなかった。超厚底を支えるためのソール底面の拡大、耐久性のあるラバーアウトソールの採用が重量に影響していると思うのだが、それはむしろ歓迎すべき点だろう。
バウンス感が心地好く、走っていて楽しい「グリセリン マックス」は、健康維持やダイエットのためにこれからランニングを始めたいと思っている人の、ランの継続を助けてくれる一足になりそうだ。 また、ランナーにとってはレース後のリカバリージョグ用、気分がイマイチ乗らない日のジョグ用として活躍してくれるだろう。 その新しさがランナーを惹きつけたのか、ファーストモデルは数が限られていたこともあり既に品薄状態だが「来年1月からカラーバリエーションも増えて本格的に展開予定です」とのことだ。