「りくりゅう」ペアはSP首位も笑顔なし 木原龍一「スパイラルのレベル4が取れていない」/フィギュア
フィギュアスケート・全日本選手権第2日(21日、東和薬品ラクタブドーム)世界選手権(来年3月、米ボストン)代表選考会を兼ねた大会。ペアSPは三浦璃来(23)、木原龍一(32)=ともに木下グループ=組が74・16点で首位に立った。 5年ぶりに出場した「りくりゅう」の演技に観客は総立ちとなった。三浦、木原組がペアSPを74・16点で首位発進。2位に12点以上の大差をつけたが、演技終了後の2人に笑顔はなかった。 「大きなミスもなく、70点台に乗せることができたので、そこはよかった」。三浦が及第点を与えた一方で、木原は「スパイラルのレベル4が取れていないことが悔しい」と反省を口にした。 序盤から華麗な演技を披露していたが、そろって跳ぶ3回転トーループで三浦の着氷が乱れ、得意のデススパイラルも得点を取りこぼした。木原は「ズレはなくさないといけない」と修正を誓った。 昨年の世界選手権優勝ペアの理想は高い。12月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(フランス・グルノーブル)は無念の2位。木原は「ファイナルよりいいものをやってきている。大丈夫」と自らを奮い立たせ、三浦も「ファイナルよりもいい演技をできるようにしたい」と意気込んだ。22日のフリーで5年ぶり2度目のVを狙う。(西垣戸理大)