「カマダ中心で見たかった」「地獄に落ちろラツィオ関係者」現地ファンは鎌田大地に同情…番記者が知る“残留交渉決裂で激怒SD”の言い分
「来季、カマダ中心のチームが見たかったよ」
実際のファンの声はどのようなものか。 以前ラツィオの試合取材の際に訪れた、ラツィアーレ御用達の名物パブ「エクスカリバー」の主人兄弟ジャンルカとロベルトに電話してみた。 彼らはやはり悲しそうな声で「来季、カマダ中心のチームが見たかったよ」と言った。ジョッキの鳴る音の向こうで、強がりが続いた。 「もしうちの店に一度でも来てくれていたら、ラツィアーレの熱を意気に感じてくれただろうに。そしたら今頃、5年契約にサインしてたはずだぜ」 鎌田の退団劇は、誰の胸にも苦いものを残した。 もちろん鎌田側にも言い分はあるだろう。しかし、イタリアの地元ファンにはそれを知る術すらない。 カマダって一体何だったんだろうな。 物言わぬまま1年だけプレーした日本人MFについて、ラツィアーレたちはこの夏、自問し続けるにちがいない。
(「セリエA ダイレクト・レポート」弓削高志 = 文)