「カマダ中心で見たかった」「地獄に落ちろラツィオ関係者」現地ファンは鎌田大地に同情…番記者が知る“残留交渉決裂で激怒SD”の言い分
最終節後、鎌田はシーズンをどう振り返っていたか
試合後のセレモニーにも笑顔で臨んだ後、波乱万丈の今シーズンを振り返るコメントを残していた。 「今シーズンは新しい国にチャレンジして環境や言語、すべてが変わって、最初はすごく難しいシーズンでした。けれど、やるべきことをしっかりやり続けて、最後の最後にまた自分自身を表現できる場所ができた。信頼できる仲間やコーチとともに1年できて、自分にとって得るものも多かった。いい経験になったし、選手として幅が広がった。終わりよければすべて良しじゃないですけど、やり続けてきてよかったなと思います」 EL出場権をもたらした指揮官イゴル・トゥードルは、3月の就任直後から「カマダがあと10人ほしい」と言うほど背番号6を高く評価した。攻撃の中心として重用し、来シーズンもチームの中核に据える考えは誰の目にも明らかだった。 最終戦後の会見でも「私はカマダ本人から残りたいと聞いている」と話し「やはりボランチが彼のベストポジション。その上でカマダなら前で攻撃に絡める」と来季への期待を込めて語っていたほどだ。 それだけに鎌田退団の影響は大きく、25年夏まで契約を残すトゥードルも続投が不透明になっている。
ファンの怒りは鎌田本人よりもむしろフロントへ
現地ローマのファンの反応はどうか。鎌田への恨み節が噴出しているのではないか。 だが、意外にも鎌田本人へ怒りや批判をぶつけるラツィアーレの声は少ない。昨夏のMFミリンコビッチ=サビッチ(現アル・ヒラル)に続いて今回の鎌田と、ラツィオの有力選手引き止め失敗や商売下手は今に始まった話ではなく、SNSの投稿やニュースへのコメント欄は不手際続きのロティート会長やフロントに向けた不満や罵り、自虐的文言で溢れている。 「ロティート、おまえこそラツィオから出ていってくれ」 「関係者全員地獄に落ちろ」 「こりゃ来季の目標は勝ち点40、セリエA残留だな」 「それより(相次ぐ主力の流出で)来季は選手を11人揃えられたら御の字だ」