愛子さま トレンドを押さえた「オフの日メイク」 「しすぎない」絶妙なバランスと専門家
公務や行事に臨むときが「オンのメイク」とすれば、ご静養に入った日の愛子さまは、爽やかなワンピースが似合う「オフの日のメイク」だったと夏目さん。 那須御用邸を訪れた日も、透明感のある美しい素肌を生かした薄づきのベースに、軽くアイシャドーをのせたカジュアルメイク。等身大の愛子さまを感じることができるという。 「自眉を生かした、まっすぐで凜とした少し太めのストレート眉も、いまどきの形。うまくトレンドを取り入れてらっしゃいます」 ■ほお骨よりすこし上 愛子さまのトレンド・テクニックは、チークにも見て取れる。わずかに上気したようなコーラル系のピンクチークだが、夏目さんはその位置に注目する。 「ほお骨よりやや上にチークをのせることで、表情がより明るく、可愛らしく見える効果があります。このテクニックはいまのトレンドで、愛子さまもそのコツをしっかり生かしていらっしゃる。チークの濃さや色味ひとつで、顔の印象はまったく変わります」 愛子さまがつけている赤み寄りのコーラル系のリップは、今年発売された新色にも数多く見られたトレンドカラー。 「目元のメイクを控えめにした分、美しい口元に視線が集まります」 白い歯が映えるきれいな色だが、愛子さまはほどよく「つや」を抑えたタイプを選ぶことで、派手になりすぎていない。そのバランス感覚が絶妙だと、夏目さんは指摘する。 そして、三つ編みをアレンジした髪形も、よくお似合いだった。 「サイドの髪をぴっちりタイトにせずに、ゆるくまとめていらっしゃる。そうした引き算のコーディネートは、愛子さまのこだわりなのかもしれません」 ふんわりと下ろした前髪はカジュアルな印象で、青いストライプのサマードレスにぴったりだった。
■「しすぎない」絶妙なバランス 愛子さまは、トレンドの装いやメイクを楽しむ20代の若者であるとともに、誠実に人びとと接する内親王としての「顔」を持つ。 メイクもお洒落もしているけれど、「しすぎない」絶妙さが、向き合った相手をほっとさせてくれる柔らかさを醸し出す。 そんな愛子さまのバランス力とおだやかな人柄は、9月の熱気のなかにあっても、清涼な風が吹いたような心地よさを人びとに残したことだろう。 (AERA dot.編集部・永井貴子)
永井貴子