為替の動向を憂慮、行き過ぎた動きには適切に対応=三村財務官
Takahiko Wada [東京 20日 ロイター] - 三村淳財務官は20日、財務省内で記者団の取材に対し「為替市場の足元の動向は憂慮している」とした上で、「行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」と述べた。「投機的な動きも含めて、憂慮している」とも語った。 市場では、19日の植田和男日銀総裁の記者会見での発言がハト派的だったとの受け止めから円売りが加速したとの指摘が出ている。三村財務官は植田総裁の市場とのコミュニケーションについて質問されたが、中央銀行の独立性の観点から「何か私から申し上げることはしない方がいいと思う」と述べた。 前日の日銀金融政策決定会合後に買いが勢いづいたドルは、20日午前の東京市場で一時157.93円まで上昇し、海外時間に付けた5カ月ぶり高値を更新した。