ロシア軍を阻止する東部戦線 国産砲弾生産量は前年比42倍
バフムート、ウクライナ、3月5日 (AP) ― ウクライナ東部ドネツク州の東部戦線では、昨年5月にロシア軍に占領されたかに見えたバフムートを中心に、戦線を維持するウクライナ軍が頑強に抵抗、ロシア軍の前進を食い止めている。 第28独立機械化旅団は、昨年2月からバフムートの戦線に投入され、ロシア軍の前進を阻止しているが、巧みに偽装された塹壕の迫撃砲陣地も、ロシア軍の圧力を感じ始めているという。 「この数週間、何度も攻撃を受けた。複数の小さな部隊を交代させながら前線に沿って攻撃を繰り返しているが、その都度われわれが察知して、迫撃砲で撃退してきた」 そう説明する迫撃砲部隊の指揮官によると、常に戦術を替えるロシア軍に対して、迫撃砲部隊は一年以上同じ場所を保持しているという。 同旅団は国産の120ミリ迫撃砲弾を使用しているため、供給が遅れている西側の武器弾薬の影響はうけていない。 ウクライナ当局の発表によると、2023年の60ミリをはじめ82ミリ、さらに120ミリ迫撃砲弾の国内生産量は、前年比42倍に増加している。 ウクライナ軍に足りないのは航空支援だという。 旅団長によると、ロシア軍は誘導爆弾を落とすようになったという。朝と夜中に3~4機で誘導爆弾を投下していくそうだ。 3年目に入ったウクライナ戦争は、東部と南東部戦線で武器弾薬と兵力で優位に立とうとするロシア軍が、一層激しく攻め込んでいるとキエフ当局者は指摘する。 (日本語翻訳・編集 アフロ)