砲弾不足深刻なウクライナ軍 東部戦線でロシア軍に抵抗も
バフムート、ウクライナ、3月4日 (AP) ― ウクライナ東部ドネツク州のバフムートを巡る戦いは、昨年5月にロシア軍が同地を占領したかに見えた。陥落を否定するウクライナはいまも抵抗を続けているが、ロシア軍の無差別砲撃にさらされている。 「可能なことはすべてやって、ロシア軍の進撃を阻止し、バフムートを防衛している」と、第80独立空中強襲旅団の砲兵はいう。 「ロシアは無差別に砲撃してくるが、こっちはそうもいかない」と別の砲兵がいうように、守勢に立たされているウクライナ軍はここ3週間、ロシア軍が繰り出す歩兵部隊の波状攻撃と砲撃を、辛うじてしのいでいる状態だ。 侵攻3年目を迎えた現在、ロシア軍は絶え間ない砲撃と地上部隊による波状攻撃で、東部戦線のウクライナ軍防衛線を突破しようと連日猛攻を繰り返している。 しかし、ロシア軍の進撃は遅々として進まず、戦費もかさむ一方だが、ウクライナには十分な予備役がおらず、欧米同盟国からの軍事援助の供給が滞っているため、砲弾の不足が日をおって深刻になっている。 ウクライナ当局者が3月2日に明らかにしたところでは、ロシア軍はドネツク州で突破口を開こうと、バフムート郊外のチャシブヤール周辺に大規模な兵力を集結させているという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)