マスク氏の勢いに乗るテスラ、韓国市場1位の野心
米電気自動車メーカーのテスラが停滞した韓国の電気自動車市場で再び存在感を示している。最近テスラは2017年の韓国進出後で初めて年間電気自動車新規登録2万台を突破したことがわかった。カーイズユーデータ研究所によると、今年に入り11月までに新規登録されたテスラの電気乗用車は2万8498台で現代(ヒョンデ)自動車の2万8463台を35台差で抜いて2位に上がった。1位は起亜(キア)の3万4384台だった。 テスラは今年「モデルY」の価格を2回にわたり200万ウォンずつ引き下げ5299万ウォンとし、4月に「モデル3」のマイナーチェンジモデルを発売して韓国市場を攻略した。自動車業界では年末の販売繁忙期を考慮すると今年テスラの3万台突破は無難だとみている。韓国進出から9年で過去最大の実績だ。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がトランプ次期米大統領の最側近に選ばれる中で、テスラが世界の自動車産業に及ぼす影響に関心が集まる。テスラの株価は13日に前営業日より4.34%上がり436.23ドルで過去最高値を更新した。テスラの株式22.3%を保有するマスク氏は純資産規模が4329億ドル(約66兆円)を突破して世界最高の富豪になった。 マスク氏やテスラ投資家が期待する好材料は自動運転規制の緩和だ。米国の自動運転関連規制は州政府がするが、来月に第2次トランプ政権が発足すれば連邦次元の規制を作るという見通しが優勢だ。この場合、テスラがリードしている自動運転技術に対する規制が現在よりも幅広く緩和され関連産業が大きくなるという予想が出ている。