『ToHeart2』20周年。王道学園恋愛アドベンチャーの続編で、年上の幼なじみ・タマ姉が大人気【今日は何の日?】
前作から2年後が舞台 2004年(平成16年)12月28日は、プレイステーション2(PS2)用ソフト『ToHeart2』(トゥハート2)が発売された日。本日で発売から20周年の節目を迎えました。 【記事の画像(11枚)を見る】 『ToHeart2』はLeafのヒット作であるPC用ソフト『To Heart』の続編。同時発売された限定版『To Heart & ToHeart2 限定デラックスパック』にはPS2用にリメイクされた『To Heart』も同梱されていました。こちらは単品発売されていないのでレアな商品でしたね。いまでも探せば見つかると思いますが、とても大きいパッケージなので置き場に注意。この時期は『アマガミ』しかり、異様に大きいギャルゲーの限定版が流行していましたね。 さて。『ToHeart2』は前作から2年後を舞台にしていますが、前作との関係性は薄いので本作だけで楽しめます。『To Heart』でおなじみのメイドロボが登場したり、前作のアレンジ音楽が流れたりとファンがうれしくなる要素も盛り込まれています。 ストーリーは過去の出来事が原因で幼なじみの柚原このみや向坂環以外の女性との付き合いが苦手だった主人公の河野貴明(※変更可能)が、ヒロインたちとの交流を通じて成長していくというもの。何気ない大切な日常を描く作品でありながらヒミツを抱えているヒロインも多数存在しており、途中で設定に驚かされることも多いです。前作と同様に味付け程度のSF要素があって意外性のあるストーリーに突入することもあるので物語に引き込まれます。 システムは、前作同様マップにいるヒロインを選んでイベントを進めていく仕組み。クラスメイトの小牧愛佳は彼女と仲がいい十波由真のイベントも同時に進めておかないとクリアーできなかったり、双子の姫百合珊瑚と姫百合瑠璃は中盤までヒロインと交流しなかった場合にしか登場しなかったりと、攻略要素もありました。筆者は本作の記事担当だったのですが、何度プレイしても姫百合姉妹が登場しなくて焦った記憶があります。まさか、ひたすらヒロインに会わずに帰宅するのが正解だったとは。 ヒロインは幼なじみ、真面目な優等生、ツンデレ少女から双子の女の子など、人気の属性が揃っています。とくに人気なのが年上の幼なじみであるタマ姉こと向坂環。グッズになることも多く、フィギュアもたくさん発売されています。 柚原このみ(左)、向坂環(右) 笹森花梨(左)、姫百合珊瑚・瑠璃(右) 十波由真(左)、ルーシー・マリア・ミソラ(右) 小牧愛佳 また、主人公の親友ポジションで登場するタマ姉の弟・向坂雄二がとてもいいヤツで。旧家の生まれでありながら気さくで人付き合いがよく、彼がいることで場が和みます。誰も攻略できずにゲームを終えたとき、彼と永遠の友情を誓い合う展開もそれはそれでよかったですね……。 『ToHeart2』は2005年に追加キャラクターやアダルトシーンを追加した『ToHeart2 XRATED』が発売されて話題に。ほかにも本作のキャラクターが活躍する3Dダンジョン『ToHeart2 ダンジョントラベラーズ』も本格的な内容で人気になりました。 そして2025年春には第1作『To Heart』が新しく生まれ変わって発売予定。新キャストとオリジナル版のキャストのボイスが収録されており、自由に切り替えることができるシステムが搭載されています。ぜひこの勢いで『ToHeart2』も新生してくれたらうれしいですね!